離婚を専門に扱う某法務事務所に勤める1児のシングルマザーが、離婚に関する役立つ知識を発信します。
こんにちは、まいみらいです。
何らかの理由で夫婦関係が冷え込んだとき、またはパートナーといることが苦痛に感じた時、離婚を考えるきっかけとなります。
でも、離婚することが本当に正しい選択なのか分からず、思いとどまる方も多いですよね。
だからとって、この先に夫婦関係を修復出来るかどうか不明なのに、ずっと我慢するのも耐えがたいことです。
そこで今回は離婚を考える際に、本当に離婚してもいいかの判断基準や、その工程などを主に取り上げます。
離婚してから「こんなはずでは・・・」と後悔しない為にも、ぜひ確認してください。
※2015年5月9日に公開した記事ですが、追記、一部修正して2017年12月1日に再公開しました。
世間の夫婦はどういった時に離婚を考えるのか、について参考になる統計があります。
それは全国の家庭裁判所が扱った、離婚調停の申し立て原因を統計化した平成27年度の司法統計です。
まずはそれを見てみましょう。
なおこの統計は3つまでの複数回答が可能となっています。
1位 性格が合わない
2位 精神的に虐待する
3位 家族親族と折り合いが悪い
4位 異性関係
5位 性的不協和
6位 浪費する
7位 同居に応じない
8位 暴力を振るう
9位 家庭を捨てて省みない
10位 病気
1位 性格が合わない
2位 生活費を渡さない
3位 精神的に虐待する
4位 暴力を振るう
5位 異性関係
6位 浪費する
7位 家庭を捨てて省みない
8位 家族親族との折り合いが悪い
9位 性的不協和
10位 酒を飲みすぎる
男女とも離婚動機で昔も今も一番多いのは「性格が合わない」です。
ここ数年で顕著なのが「精神的に虐待する」つまりモラハラです。
男女ともベスト3以内に入っています。
不思議にも女性より男性の方が順位が高いのが特徴的です。
なお離婚動機として「異性関係」つまり不倫は上位に入っているイメージが強いかと思います。
でも実際は、ベスト3以内に入っていないので意外と感じた方も多いでしょう。
離婚した方が、離婚後にどういった悩みを抱えているのかを知っておくことも大切です。
離婚を考える際には、次の様な現実を十分踏まえ、安易な判断をすることは避けましょう。
離婚後の悩みとして多く挙げられているのが次の3つです。
それでは個別にお伝えします。
これまで二人共同で暮らしていたのが、離婚により別々に生活することとなります。
よって、当たり前ですがお互い別々の家計となるので、どうしても生活水準が下がることが多いです。
「これほど生活が厳しいのなら、離婚せずに我慢していたほうがよかった・・・」
この様に後悔する人がたくさんいます。
特に専業主婦や勤めていてもパート程度だった女性は、この傾向が強いです。
統計でもそのことが明確に出ています。
平成23年度の厚生労働省による全国母子世帯等調査では、シングルマザーの平均年間収入は「223万円」です。
この金額ではとても余裕がある生活は望めません。
また平均年収以下の母子家庭も年々増加して、貧困が社会問題化されています。
よって離婚を考える際には、現時点で離婚をしても、きっちりと生活が見通せる状況なのかを見極めましょう。
見極め方法や対処法などについては「専業主婦が離婚しても貧困にならず幸せに暮らす為の方法を徹底解説!」をご覧ください。
両親の離婚は子供にとって大きなショックを与えます。
加えて離婚後の生活に関しても、子供は否応なく次の様な変化を受け止めなければなりません。
離婚前までは子供と両親の交流が多くあったのが、離婚することで離れて暮らす親との交流は激減、場合によっては途絶えます。
また子供と一緒に暮らす側の親も、不足する家計費を補う為、働く時間が長時間になりがちとなり、子供と接する時間が大幅に減ります。
この様な状況は正に親子断絶であり、子供は孤独感や無力感など感じ、それが子供に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
悪影響とは、他の子より反抗期が激しかったり、不登校になったり、精神的トラブルを抱えてしまうなどです。
離婚には子供は一切責任がありません。
離婚を考える際は、自分のことを中心に考えたり、自分の考えていることが子供にとっても最善だと決めつけがちです。
もし夫から酷いDVを受けている等の特別な事情があれば、離婚しない方が子供にとって悪影響です。
しかし特別な事情が無いのであれば、子供のことも十分考えて、離婚をするか否かの決断をするようにしましょう。
※離婚が子供に与える影響についての詳細は「離婚が子供に与える影響【子供の心理に着目】必ずご確認ください」をご覧ください。
離婚は結婚のときより7倍大変だと言われますが、確かに離婚するまでには様々な取り決めをする必要があり、大変苦労します。
取り決めとは、子供の親権や面会交流、養育費や財産分与等といったことです。
これらの話し合いは、間違いなく難航するので大変ストレスが溜まります。
話し合いを何度も重ね、ようやくこれらがまとまり、離婚成立が出来たと思えば、次に離婚後の手続きが待っています。
疲労困憊の中で、次の様々な手続きを踏む必要がある場合があります。
離婚後はとにかく色々な手続きがあり大変です。
このことが離婚するか否かの決断に影響を与える事は無いと思いますが、離婚をすればこれらの手続きが必要だという事は覚えておきましょう。
このようなことが原因で夫婦喧嘩が始まり、いがみ合いをする。
そして夫婦間がギクシャクして、婚姻生活がうまくいかない。
この状態が続くと「離婚」の文字が頭に浮かび、離婚を考えるようになります。
しかし、勢いで離婚することだけは避けるべきです。
勢いで離婚した方は「離婚を早まった」と後悔をする方が多いからです。
まずは先ほどお伝えした「お金の悩み」と「子供の悩み」についてしっかり考えることに加えて、次のことも欠かせません。
離婚を決断するには「心の整理」が不可欠です。
心の整理が出来ていれば、離婚しても大きな後悔はないでしょう。
なぜなら、自分の中で離婚してもいいのかをしっかり考えて、離婚という答えを出したからです
では「心の整理」はどうすればできるのでしょうか?
心の整理をするには、離婚という選択が仕方のないことだと納得が出来たときです。
仕方が無いと思えるには、夫婦仲を改善しようと努力をした。
しかし、それでも無理だったというプロセスが必要です。
それでは、このプロセスを詳しく見てみましょう。
ここでお伝えするのは、離婚を考える理由が、主にDVやモラハラ以外についての考え方です。
はじめに、夫婦で「悪いところ」や「やめてほしいこと」などお互いの問題点を挙げます。
何も問題点は相手側だけにある訳ではなく、あなた自身にも、多かれ、少なかれ、あるはずですよね
ですので、あなた自身も率直に悪いと思っていることは、素直に受け入れなければなりません。
そして、これら点の改善が出来なければ、離婚をしようと提案します。
ほとんどの夫婦は「離婚はできれば避けたい」と考えているはずです。
自分の言動を改善することで離婚を回避できるであれば、努力して改善を試みるのが普通です。
話合い後の生活の結果は、当然ながら二通りに分かれます。
お互いに相手に指摘された点が改善すれば、夫婦仲は修復し、婚姻生活は継続します。
逆に、全く改善が出来なかった場合は「夫婦仲は修復できない」「これからも婚姻生活は上手く行かない」ことを意味します。
このことで「離婚を選択しても仕方が無い」という、心の整理がつくことです。
「離婚」というのは究極の選択だと思います。
今回取り上げた方法を試して頂くことで、離婚をするかどうかの判断がし易いかと思います。
離婚を決断する工程を行った結果、お互いの悪いところが改善され、夫婦仲が修復することもあります。
離婚が回避でき、夫婦中が修復出来れば、夫婦お互いはもちろん、子供にとっても、これほど素晴らしいことはありません。
一方残念ながら、やっぱり夫婦仲の修復が不可能だと知り、離婚となっても、納得済みなので、決断をしたことに大きな後悔することは少ないかと思います。
まいみらいがお伝えしました。(私の離婚経緯などを載せたプロフィールはこちら)
今回お伝えした通り、離婚しても仕方が無いと思えるには、夫婦仲を改善しようと努力をした。
それでも駄目だったというプロセスが必要です。
でも実際に夫婦仲を改善させようと思っても、具体的にどうすればといいか分からない方も多いと思います。
よって、夫婦関係のポイントを取り上げました。
夫婦関係の修復の仕方で悩んでいる方は下のオレンジ色のボタンよりご覧ください。↓
スポンサーリンク
妻に浮気を許してもらうには?適切な行動を解説【償い・反省・誠意】
旦那の浮気を許すことを考え中なら失敗しない為に知っておくべき事
夫の浮気から夫婦再構築させる為に押さえるべき4つのポイント
旦那が嫌いで離婚したい!それを成功させる為の全手順をお教えします
【突然妻から離婚したいと言われたら】今すぐ確認すべき重大ポイントを解説
【妻が出て行った】離婚したくない方が別居中にすべきことを徹底解説
妻からの離婚請求を回避し、夫婦関係を修復させる為の確かな方法
未払い養育費を請求して全額回収!元夫の逃げ得を防ぐ手段を解説
養育費を継続的かつ確実に払わせる方法を徹底解説!
離婚のメリットとデメリットを徹底解説!間違いのない決断を導く