✓ 妻に口をまったく聞いてもらえない。
✓ 妻に許してもらうために、自分が今できることを全てを知りたい。
✓ 自分が心から反省していることを分かってほしい。
あなたの浮気が発覚により、あなたの妻が受けた精神的苦痛は甚大なものであり、その苦痛を癒すことは並大抵ではありません。
この記事では、妻に浮気を許してもらうための適切な、反省・償い・誠意の仕方を解説。この記事を読むことで、NGだらけの行動をして離婚を即確定させることを防ぎ、妻との関係修復できる可能性が高まります。
冒頭でもお伝えした通り、浮気をされたあなたの妻の精神的苦痛は本当に甚大です。その深刻さを最初にお伝えします。
あなたの妻は、信じていた夫に裏切られて心身ともにズタズタ。夫に自分を全否定されたような気分です。浮気が発覚して以降、寝ても覚めても次のような負の感情に妻は襲われます。
負の感情に襲われることに加え、常に緊迫して張り詰めている状態なので、夜は眠れなくなり睡眠不足に。食事も喉に通らなくなり、精神がどんどん病んでいくのです。
やがて心が耐えきれなくなり、うつ病になったり、痛みを和らげるために自傷行為をする方が多くいます。なかには死にたいと思うほど追い詰められる方も。
妻にとってあなたの裏切りは、これほどまでに強いショックを与えます。なぜなら、妻はあなたを信じていたから、愛していたからです。
妻はあなたからの謝罪などを受けることで、夫との関係修復を目指そうと思っても、そう簡単にはいきません。その数時間後には、フラッシュバックに襲われ「今も浮気相手とコソコソ会っているのでは!?」などいった、負の感情が何度となく妻を襲います。
あなたの浮気によって、妻を深く傷つけ苦しめていることに目を逸らしてはいけません。
妻の心の痛みと真摯に向き合うことで、妻との関係修復のスタート地点に立てます。しっかりと向き合うことで妻の心に寄り添えるのですから。
浮気が妻にバレたあとのあなたの態度によっては、妻のあなたに対する信頼は地に落ち修復の可能性を閉ざします。その間違ったNG言動は次の通りです。
これらは人間性を疑われても仕方ありません。妻に即離婚を決断させるのに十分なほどの言動です。
それでは個別に内容をお伝えします。
「一緒にご飯を食べただけ」このセリフは夫が妻に浮気をごまかすためによくつく嘘ですが最悪です。
妻が、夫と浮気相手との間に肉体関係があることを確信していた場合、妻は平気で大きな嘘をつく夫に愛想をつかすでしょう。
肉体関係があったなら正直に認めましょう。嘘をついてもすぐに見抜かれます。
言い訳として多いのは、「彼女とは遊びだったし、愛しているのは君だけだ」といった内容。
「好きでもない女性と遊び感覚で身体の関係を持っときながら、私を愛しているとか馬鹿にするな!」と思われるだけです。
妻に浮気をしたことを謝りはするものの、次のような開き直りをする男性は多いです。
このようなことを聞かされて納得できる女性はいません。
浮気相手のせいにする男性も多いです。例えば、「浮気相手のほうから積極的に誘ってきたから、関係を持ってしまった」という言い訳。単に断ればいいのだから理由になりません。自分の過ちを浮気相手のせいにするのは最悪です。
妻から浮気相手の名前や情報を知りたいと言われたとき、「相手に迷惑が掛かるから」と浮気相手をかばうのも大問題です。
夫の浮気を知ったことで妻の心はボロボロにされています。自分の妻には迷惑かけときながら、浮気相手はいいの? となります。
また浮気相手の情報を教えないことで、「妻の私より浮気相手のほうが大事なのね!」、と捉えますよ。妻が浮気相手に慰謝料を請求する目的だとしても、離婚されたくなければ包み隠さず教えるべきです。
浮気した夫が「離婚しなかったから、妻は許してくれた。この問題は解決した」みたいに考える人がいますが、間違った認識です。
妻が離婚しない理由は、子供のためである可能性は十分あるでしょう。実際に経済的な理由で離婚をしない方は多くいます。
本気で妻に浮気を許してほしいなら、この後お伝えする反省や償いを行う必要があります。
あなたの浮気のせいで妻は深く傷つきました。妻に浮気を許してもらいたければ、自分の裏切りを反省し、妻に謝罪するのは当然のことです。しかし、謝罪や反省の仕方を間違えれば妻には何も響きません。
謝罪や反省が妻にしっかり伝わるように、次のことを行いましょう。
それでは個別に内容をお伝えします。
これまでの自分自身を深く見つめ返しましょう。あなたは浮気したこと以外にも問題点が多かれ少なかれあるはずです。
後にお伝えしますが、妻に浮気を許してもらうには、単に猛省するだけはまったく足りません。
妻に夫という存在を必要だと認めてもらえるように、あなたは自分を変える必要があります。
自分を変えるためには、これまでの妻に対する言動などを深く振り返ることが必須。それが分からなければ改善しようがないからです。
あなたが浮気相手との密会を楽しんでいる間、妻は子供の世話や食事作り、掃除洗濯などに追われているのです。あなたが浮気できているのも、妻が家事育児をしてくれているからとも言えます。
逆の立場ならどう思いますか? あなたが仕事から帰ってきてから、家事育児に追われているのに、妻があなた以外の男性と密会していたら許せませんよね。
浮気相手と体の関係の有無にかかわらず、妻が家庭を守っている間に浮気相手と会っている。それだけで、妻の気持ちを踏みにじっていることになります。
下手な言い訳で自己弁護するのではなく、浮気を素直に認めて心からの謝罪をしましょう。
謝罪の際は、浮気以外にもあなたの妻に対する言動で反省すべき点も伝えましょう。的外れな謝罪をしないためには、先ほどお伝えした自分を見つめ返す作業が重要になります。
謝罪や反省の言葉を手紙でも伝えましょう。
妻はあなたからの謝罪や反省の言葉を聞いても、感情的になっているため、しっかりと伝わらない可能性が十分あります。
その点手紙なら、冷静に見てもらえる可能性が高いので、あなたの謝罪など気持ちが正しく伝わります。
手紙はもちろん手書きで書きましょう。自分は字が汚いからWordなどのワープロソフトを使いたいと思うかもですが、その手紙は無機質な感じが否めません。
字が汚くても丁寧に手書きしたものなら、「頑張って書いている」と肯定的に妻は捉えますから。
ただし手紙の内容が不適切だと、妻はあなたに対する気持ちがますます離れるので注意が必要です。
浮気が発覚した今、妻のあなたに対する信頼はとても低くなっています。場合によってはゼロかもしれません。そんな妻に浮気の謝罪や反省を口頭や手紙で伝えても、信頼の回復にはまったく至りません。
あなたが、本気で妻からの信頼を取り戻したい、本気の反省を見せたいのなら、【誓約書】を妻に差し出しましょう。
誓約書とは、浮気を二度としないことや、その他あなたが改めるべき点などを載せた書面です。
誓約書に記載すべき主な内容は次の通りです。
罰則事項があることで妻は、夫が浮気したことを心から反省し、二度と過ちをしないと本気で誓っていると思うでしょう。
妻の両親に対して謝罪をしましょう。義両親の大事な娘を傷つけたからです。謝罪をしなければ、義両親は娘(妻)に対し「ケジメの1つもつけられない男とは今すぐ別れなさい」と離婚を勧められてしまいます。
義両親から罵倒されるかもしれませんが、逃げずにしっかり謝罪することです。自分が犯した過ちを心から反省していることが伝われば、義両親は娘に対し離婚回避など説得してくれるかもしれません。
妻も、あなたが妻の両親に謝罪している姿をみて、心から反省していると感じるでしょう。
浮気をされた妻が選択するのは次の3つです。
妻がこれらのどれを選択するかは、すべてはこれからのあなた次第です。
繰り返しますが、謝罪や反省だけでは妻のあなたに対する信頼は回復できません。必要なのは妻へ償いです。
償いとは、あなたが妻や家族のことを思いやった行動ほかなりません。
償う気がまったくないと判断されれば、妻は離婚を選択するでしょうし、償う姿勢を感じられたなら、離婚を保留するでしょう。妻や家族のことを常に思いやった行動ができれば、浮気を許してもらえる可能性は高いです。
浮気した償いの仕方は主に次の通りです。
それでは個別に内容をお伝えします
残業で遅くなるときは妻に必ず連絡しましょう。妻に安心感を与えるためです。
残業のときだけではなく、ルーティンとは違う行動などをするときも連絡して、妻に安心感を与えてください。他には、GPSであなたの位置情報を妻がいつでも確認できる状態にすることで、安心してもらう方法もあります。
浮気が発覚して間もない頃は、特に気持ちが不安定です。お伝えした通り、色んな負の感情が妻を襲ってくるので、感情のコントロールができません。
苦しい気持ちをどうやって消化していいか分からないのです。だからあなたに感情的な言葉をぶつけるのです。
妻自身も自分と懸命に戦っています。夫婦の危機を乗り越えようと気持ちを切り替えようとしてみるも、その数時間後には、フラッシュバックに襲われます。この繰り返しの日々です。
あなたは、苦しんでいる妻の気持ちをこの先ずっと受けとめる義務があります。あなたの行為が原因なのだから。
間違っても「もう終わった話だろ!」「何度も話を蒸し返すな!」などと冷たく突き放してはいけません。「辛い思いをさせてごめんね」と伝え続けてください。
妻は仕事や家事育児に追われ続け、息をつく暇もない慌ただしい日々を過ごしています。サポートしてもらえると思っていたあなたもフォローしてくれないうえに、浮気までされる…。妻はショックやストレスで心身ともボロボロです。
妻の心の傷はそう簡単には癒せませんが、家事育児の負担はあなたが率先して行うことで軽減できます。ですので、仕事が終わればまっすぐ帰宅し、家事育児を行いましょう。
家事育児は妻だけの役割ではなく、夫も積極的に行うのは当然のこと。夫婦なのだから。あなたが家事育児を行う日常を作ることが重要です。手伝いではなく率先して行ってください。
妻や家庭のために、変わる努力を続けるあなたの姿を見れば、閉ざされた妻の心も開いていくでしょう。
妻に感謝と愛情の言葉を伝えましょう。ちゃんと言葉にしないと伝わらないからです。「夫婦だから言わなくても分かるでしょ」と言う人が多いですが、都合の良い幻想です。
夫婦が不仲になる主な原因はコミュニケーション不足です。
言わなくてもお互いの考えなどが分かるなら、離婚する夫婦はいません。ですので、あなたは妻に次のような愛情や感謝の言葉を笑顔でしっかり伝えましょう。
人は理解される、肯定されるのはやはり嬉しいことです。そして妻が誰よりも欲しいのは、あなたからの言葉ですから。
あなたが償いを続けることで、妻にあなたの誠意が届き、態度も変わってきます。あなたが妻のために、家族のために本気で変わろうとしているのが伝わるからです。
あなたの本気が妻に伝われば、きっと妻から嬉しい反応が返ってきます。例えば、今まで妻に口をまったく聞いて貰えなかったのが、「おはよう、お帰り」などを言ってもらえるようになるでしょう。
態度の変化は、自分や家族のために夫が必要かもしれない、と妻が考え直している表れです。
妻の態度が変わってきたことで「もう大丈夫かな」と安心して、以前のあなたに戻っては絶対にいけません。加えて、妻の身体を安易に求めるのもNG。
すぐに浮気発覚時の状態に戻るどころか、さらに失望や軽蔑を妻に与えてしまい、離婚届を突き付けられるでしょう。
なかには「浮気したことを心から反省し償い続けているのに、どうして許してもらえないのだろう…これずっと続くの?」と嘆く人もいます。この先あなたも同じことを思うかもしれません。
でも妻とすれば、浮気されたのは事実ですし、その傷は一生消えないのです。事あるごとに痛んでいる、ということを忘れてはいけません。
あなたは「じゃあ妻に対して、一生償い続ける日々を過ごさないといけないのか?」と思ったかもしれません。そうなる可能性は確かにあります。でも、妻との関係を壊したのも、離婚したくないのもあなたですから。
本記事では「償い」と書いておきながら何ですが、そもそも「償い」と否定的な捉えかたはやめてください。
償い方法の1つとして、あなたが家事育児を積極的に行うことと伝えました。でもそれは償いではなく、【本来あるべき夫婦の形】です。細かな連絡で妻に安心してもらう、妻に感謝や愛情を伝えることなども同じで、本来あるべき夫婦の形です。
だからあなたは本来あるべき夫婦の形を償いと感じるのではなく、当たり前にできるように変わる必要があります。
妻はあなたが本来あるべき夫に変わったと感じれば、心から浮気を許せる日がくるでしょう。そして浮気が発覚する前よりラブラブな夫婦になれますよ。
妻に浮気を許してもらうための適切な、反省・償い・誠意の仕方を解説しました。お伝えしたことを実践することで、妻との関係修復できる可能性は高まるでしょう。
妻に許してもらうために一番大事なのは、あなた自身が変わることです。これなしに妻との関係修復はままなりません。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
妻から離婚を求められている。または離婚危機にある。このときの対応を間違えれば、夫婦関係の修復はおろか離婚が確定してしまいます。
離婚を回避させ、妻との関係を修復するための重大なポイントを取り上げています。
関連記事
妻が家を出て行った場合の適切な対処法を詳しく取り上げています。
≫ 【妻が出て行った】離婚したくない方が別居中にすべきことを徹底解説
妻からの離婚請求に対する回避方法と関係修復の方法を解説しています。
≫ 妻に離婚を考え直させるために押さえるべき7つのポイント【離婚回避】
]]>
浮気を許すべきか否か、許すならどの様に気持ちを切り替えるかについて悩みを抱える方は多いですよね。
そこで今回は、「旦那の浮気を許す」をテーマに取り上げます。
主には次の内容を詳しく解説。
浮気を許すか否かや、許したいがなかなか気持ちが切り替えられない方は、ぜひご覧ください。
最初にパートナーの不倫が発覚したが、その後パートナーを許した割合と、許した方のその後の夫婦関係がどうなのか?についてお伝えします。
キレイをツイキュウするBeauty Hackメディア「美・エージェント」さんが、20代~40代の既婚者男女に対して行ったアンケート結果を引用させて頂きました。
結婚相手が不倫したとき許した?離婚した?許した:48%離婚した:52%
引用先:美・エージェント
結果は半々ですが、離婚することによる子供の影響や経済的な不安の要素が無ければ、もっと離婚する割合は増えるでしょう。
それだけ不倫は重大な裏切り行為ということです。
続いてパートナーの不倫を許した48名の方々は、その後の夫婦の関係はどうなったか?のアンケート結果です。
不倫を許した後、その後の付き合いはうまくいきましたか?うまくいった:67%うまくいかなかった:33%
引用先:美・エージェント
うまくいかなかった場合で多いのが、再び不倫をしてしまう、という救いようがないクズが原因によるものです。
当たり前ですが、浮気を許すという事は、婚姻関係を継続させる事。
浮気を許さないという事は、離婚を決断する事です。
そこで旦那の浮気を許すか、否かを悩んでいる方もおられるでしょう。
この事は、あくまで浮気をされた側の考え次第だと思いますが、次の場合は許さない方がいいかと思います。
この度の浮気に加えて、これらの行為もする場合は、人間として問題があります。
問題ある相手と、婚姻関係を続けても、ますます辛い思いや苦労をする可能性が高いでしょう。
自分の為にも、特に子供がいるなら子供の為にも、離婚して新しい人生を送るほうが幸せです。
裏切られた妻とすれば、そう簡単に浮気を許すことは出来ないですよね。
それでも「旦那の事は好きで、これからも一緒にいたいし、本当は浮気された事を許したいけど、どうしても許せなくて苦しい」
という場合、どうすれば許すきっかけが出来るかについてお伝えします。
色々方法はありますが効果的なものは次の通りです。
それでは個別に詳細をお伝えします。
「私という存在がありながら、他の女性と関係を持つなんて、絶対に許せない!」
このように思うと、旦那の全部が許せなくなります。
強く信じていた人の裏切りですから、その気持ちはよく分かります。
例えば、妻の体調が悪くて寝ている時に、食事を作るなどの看病し、子供の世話もしっかりしていた。
いつも仕事で夜遅く帰ってくるのに、休日は家族をドライブなどに連れて行き、いつも家族のことを楽しませてくれた・・・etc
誰でも良い面もあれば悪い面もあり、100%正しい人間なんていませんよね。
先ほどの例のように、過ちを犯した相手にも、きっと良い面があったはずです。
ですので、一度落ち着いて夫の良い面を思い返してみましょう。
そうすることで、許す気持ちを持ちやすくなります。
旦浮に浮気をされた辛さや悲しみ、やるせなさ等の感情を旦那にぶつけ、吐きだすことも許す為には有効な手段です。
こんな思いをしているのだから、旦那にも理解してもらわないと気が済まない、と思っていませんか?
そうであれば相手に、心のつかえを全て吐き出すことが大事です。
この様に、自分の気持ちをストレートに伝え、その悲しみや苦しみを相手に分かってもらうのです。
そのことで自分の裏切り行為が、「妻をどれだけ深く傷つけたのか」が身にしみます。
気持ちを全て吐き出した後、旦那から「辛い思いをさせて本当に悪かった」等と心からの謝罪をされれば、気持ちの整理がつき、許そうという気持ちを持ちやすくなります。
旦那が裏切った事実は消えることはありません。
浮気していたことを知られた相手は、妻に許しを請う為に心からの謝罪と反省をし続ける。
こう思った時は、「許さないことの未来」を一度思い浮かべてください。
確かに、相手の浮気の発覚後以降、自身の精神状況はとても辛く、許す気にはなかなかなれません。
しかし浮気発覚前は平凡ながら、幸せな日々を送っていたのではないでしょうか。
浮気を繰り返しているなら別ですが、相手にもう一度チャンスを与えることなく、離婚し家庭を無くすことが最善とは思えません。
多くの女性は、離婚すれば今より経済的に苦しくなります。
それは統計にもはっきり出ており、シングルマザーの平均年間就労収入は「200万円」であり、到底余裕のある生活は望めません。(平成28年全国ひとり親世帯等調査結果報告より)
許すことで、旦那が言葉通り本当に改心すれば、夫婦の絆が深くなり、また幸せな家庭に戻れる可能性は十分あります。
一方、浮気を許せずに離婚した場合、婚姻中の様な生活水準は保てなくなります。
場合によっては、貧困に陥る恐れもあり、むしろ自分の人生を苦しくさせてしまいます。
ですので、心から反省している旦那を許すことは、自分の人生の困難を避けることに繋がるのです。
そう考えれば、許す気持ちに持ちやすくなります。
浮気発覚後の夫婦はギスギスした関係となり、そのことは子供にも伝わります。
子供はそんな両親を見て心を痛めます。
ましてや離婚するとなれば、子供は深く傷つきます。
両親が揃った家庭は、子供からすれば最も安心できる場所であり、精神を発達させてくれる場です。
離婚は子供からそれを奪ってしまうのです。
よって、離婚は子供に悪影響をおぼす恐れがあります。
悪影響とは、非行に走ったり、引きこもりになったり、学業成績の低下などの事態を引き起こすことです。
お伝えした通り、シングルマザーの家庭は経済的に余裕があるところは少ないです。
よって子供がやりたい事や、買いたい物などを我慢させる必要があります。
浮気は夫婦間の問題であり、子供には一切責任がありませんので、離婚して子供が犠牲になることは避けなけれなりません。
ですので、旦那が浮気をしたことを反省しているのなら、子供のことを一番に考えましょう。
そうすれば、夫を許す気持ちを持ちやすくなります。
なお離婚が子供に与える影響についての詳細は「離婚が子供に与える影響を知らずに離婚を決めるのですか?」をご覧ください。
いくら「許そう」と自分に言い聞かせても、相手の裏切りで受けた心の傷を癒すことは簡単ではありません。
よって何が何でも「許そう」と思っても、すんなりとはいかないのです。
どうしても「元通りの夫婦仲となる為に、旦那の浮気を許さなければ」と思い詰めるとストレスが大きくなり、余計に辛くなってしまう。
そのことで結局、心が耐え切れなくなり離婚になってしまうこともあります。
ですので今はその気持ちが持てないなら、それでいいですし、その葛藤で苦しめられているのなら、
このように夫に告げて、負の感情を吐き出してもいいでしょう。
そして「何が何でも許さないといけない」という姿勢ではなく、
「今は許すことは出来ない。でも旦那が心から反省し、本当に私を大事にし続けるか様子を見よう」と考え、その旨を伝えるのです。
そして相手が現にそうなり、時間が過ぎることで次第に、平静な気持ちを取り戻す事ができます。
そうなれば、自ずと心から旦那を許すという気持ちに変わっているでしょう。
基本的に男性は離婚を覚悟して浮気をしていません。
ですので、浮気していたことを妻に知られた旦那は、もう二度と浮気はしないと誓うでしょう。
妻とすればその言葉を信じたいところですが、残念ながら100%の確約できるものではありません。
考えたくもないでしょうが、再び浮気してしまう男性もいるのが現実です。
それではその方法のいくつかをお伝えします。
再発防止の対策で効果的なのは、旦那に「誓約書」を書いてもらうことです。
誓約書とは次のような内容を載せた書面です。
これら内容を書面に残すことで証拠となり、万が一再び浮気をしそうになった時、誓約書を思い出し、それがブレーキをかける役割を持ちます。
なお口約束は当然ながら証拠として残らないので、必ず書面化しなければなりません。
誓約書の用紙は「A4」が一般的で、手書きでも、WORD等のワープロソフトで作成しても構いません。
日付や住所、署名・押印も必須です。
加えて、これらは必ず「自筆」で書いてもらいましょう。
稀に次のような文面を入れる方がいます。
このような内容を入れても当然に無効です。
どんな内容を書けば良いか分からない、法的に正しい誓約書を作成できるか不安な方は、弁護士などの専門家に相談することが一番です。
※ 離婚関連に関する正しい弁護士選びの詳細は「離婚の弁護士選びで失敗しない為に必ず押さえておくべきこと」で取り上げています。
旦那の浮気相手にも誓約書を差し出させることでより安心です。
浮気が発覚し二人を別れさせても、相手の側から再び接触し、元の関係に戻るパターンもあるからです。
ただし、浮気相手に誓約書を差し出すように求めても、素直に従うことは少ないでしょう。
ですので、誓約書を書かせる為にひと工夫します。
まずは浮気相手に対して、浮気された慰謝料を請求するのです。
請求する額ですが、婚姻関係を継続する場合は、それ程多くの慰謝料を求めることは出来ません。
離婚するか否かでは、精神的苦痛の程度が大きく変わるとされているからです。
でも、請求額は離婚する場合と同じ金額を請求するようにしましょう。
当然、浮気相手は払えないとの反応を示すことが予測できます。
そこで慰謝料請求をやめる条件として、誓約書を差し出すように求めましょう。
浮気相手とすれば、誓約書を差し出すことで慰謝料を減免できるなら、素直に従った方がいいと考え、応じるようになります。
旦那の両親へ「浮気の事実」を伝え相談することも、場合によっては効果的です。
自分の息子が浮気をしたことを知ったなら、両親はそんな息子に対して苦言を伝えます。
そのことを聞く側の旦那は、いい年なのに両親に怒られることに対して、はずかしさや苦痛を感じます。
加えて両親の信頼を損なったことや、心配をかけていることで、自分がやったことの愚かさに気づきます。
結果、もう二度と浮気はしないでおこうと思わせることが出来ます。
ただし義両親に浮気の事実を伝えていいのは、妻がその義両親と良好な関係を築けている場合だけです。
そうでないなら、義両親は旦那の味方をする恐れがあり、「息子に浮気をさせるような嫁が悪い」となり、逆効果になる恐れがあります。
旦那の浮気を許したとしても、浮気発覚前と比べ、夫婦の関係は悪化しています。
夫婦関係の悪化を避ける為、肝に銘じ貰いたいのが、浮気を許したのなら、それ以降は掘り返さないことです。
よくあるパターンが、夫婦喧嘩した時に「浮気をしたくせに、よくもそんなこと偉そうなに言えるわね!」
このように浮気を結びつけてしまうことです。
当然ながら反発するので、喧嘩は酷くなり、夫婦仲も悪くなって「おまえとはもうやっていけない離婚だ」という流れになってしまいます。
言いたくなる気持ちは分かりますが、ぐっと堪えるようにしましょう。
また、直接的な言葉を投げかけないとしても、妻が常に「浮気をしているのではないか?」という疑いの目をもって接するのもNG。
そのような対応をされることで、相手は家庭での居心地が悪くなり、家に帰りたくない気持ちを持ってしまいます。
それが続くと、また安らぎを求めて浮気が再発・・・という事態に陥る可能性は大です。
浮気により悪化した関係をそのままにしておくと、お互いの溝は深まり、最終的には離婚に至る恐れがあります。
ですので旦那を許した後は、夫婦関係の修復を図らなければなりません。
それは間違った認識で、浮気をした責任は全て旦那であるとは言い切れず、妻にも多かれ少なかれ落ち度はあるのです。
恥ずかしながら、私も旦那の浮気が原因で離婚しました。
あの時は私を裏切った相手が全て悪い、という考えを持っていました。
でも、離婚からしばらく経って落ち着いてきた頃、当時を振り返ってみたところ、浮気の原因は私にも少しはあると感じたのです。
当時の私は子供が優先でした。
相手は仕事が忙しく、帰宅時間が遅い時間が多くありました。
帰宅後に暖かいご飯を出すなど、家事で手を抜くことは無かったのですが、相手の話をじっくり聞いてあげれていなかったのです。
仕事のストレスを多く抱えていた相手に対して、私は安らぎを与えることが出来ていなかった。
そんな私に対して不満が溜まり、浮気へ走らせてしまったのだと。
だから、全て相手が悪いとは言い切れないと思いました。
あの時このような考えを持てていたら、離婚せずにいれたのでは?息子と父親が離れることはなかったのでは?という後悔が少しあります。
私と同じように、妻側のことが一部原因となり、旦那に浮気をされる例をいくつかご紹介します。
むしろ「何でこんなに夜遅くまで仕事しているのに、お給与は上がんないの?」と小言を言ったりする。
相手からのセックスをいつも拒んだりしていたり、妻の実家の方ばかり重視する・・・など
こういった妻との日々が、相手の中で不満や寂しさを抱え込み、それを穴埋めするように、浮気に走るという男性は多いのです。
浮気した本人が一番悪いのは確かですが、100%相手が悪いとは断言できません。
よって、自分自身にも悪いところはなかったかを思い返し、そしてその点を改めなければならないのです。
自分の非を改めることは、浮気の再発防止はもちろん、より良い夫婦関係を再構築する為にも役立ちます。
今回は「旦那の浮気を許す」をテーマに取り上げました。
浮気した事実は何をやっても消すことは出来ません。
ですので旦那を許すと決めたのなら、浮気の再発防止の対策を講じた以降は、浮気のことにはもう囚われないこと。
浮気の事実に執着しても、そこからはマイナスしか生まれません。
前向きに、認めるべき自分の非は改め、傷ついた夫婦関係の修復を図り、幸せな家庭を取り戻すのが何よりです。
それでは最後までご覧頂きありがとうございました。
悪化した夫婦関係を変えるには、相手次第だと思いがちですが、実際はそうではありません。
あなた自身の行動次第で夫や妻の考えを変えることができます。
そのことについて詳しく取り上げています。
夫婦関係の修復の仕方で悩んでいる方は下のオレンジ色のボタンよりご覧ください。↓
スポンサーリンク
]]>
私を全否定された気分で、怒り、悲しみ、絶望など色んな感情が私に襲い掛かる。
そんな中で悩んで悩んで悩み抜いて、夫の浮気のことは忘れ、夫婦再構築を目指す決断をした。
でも、実際はなかなか気持ちの切り替えができない・・・
どのように夫と接すればいいか分からない・・・
夫婦を再構築させる上で、このような悩みを持つ方は多いでしょう。
ここでは、夫に浮気されてからの夫婦の再構築の仕方などついて取り上げます。
最初に「夫婦間の再構築を目指すべきか?」を考えること。
あくまで不倫をされた側の考え次第だけど、次の場合は離婚する方向で進めるべきです。
不倫に加えて、これら行為もするのは人間としてクズ。
更生は望めないし、婚姻を続けても苦労し辛い思いをするだけ。
子供の人格形成にも悪影響があり過ぎです。
このような男とは、きっぱり別れた方が人生は良くなりますよ。
信じていた夫に裏切られて身も心もボロボロ。
浮気発覚以降は、寝ても覚めても負の感情が襲ってくる。
本当に夫を許せないし、苦しくておかしくなりそう。
でも、この感情をどうすればいいか分からない・・・
夫に浮気をされた方の多くは、このような悩みを持っておられるかと思います。
私も同じでした。
でも負の感情は溜め込んではいけません。
自分の心に素直になっていいのです。
泣きたいのであれば、とことん泣けばいいし、怒りを抑えきれないなら、怒りを爆発させればいい。
夫を責めたいのなら、責めればいいのです。
浮気発覚して間もない時は、特に気持ちが不安定です。
気持ちのコントロールが次のような感じでできません。
その数十分後に、フラッシュバックに襲われ「夫は本当に浮気相手ときっぱり別れたのだろうか・・・実はまだ裏でコソコソ会っているのでは?」
「どうして浮気された側の、私がこんなに苦しまないといけないの・・・もう死にたい・・・」
といった心理になりますが、このような状態のままで、色々な負の感情を抱えたままで、再構築させることは可能でしょうか?。
無理ですよね。
仮に夫婦再構築の為、自分の感情に蓋をして「理解のある妻」を演じたとします。
それが上手くいけばいいですが、本心を隠したままで夫と接しても、おそらく途中で疲れて失敗する可能性は高いです。
実際に失敗が現実化すれば、自分を必要以上に責めて、苦しめてしまうのではないでしょうか。
そうなると、さらなる精神に悪影響を与え、自分が壊れてしまう恐れもあります。
このような理由から、負の感情は早い段階で吐き出してしまう方が良いのです。
夫に対して浮気されたことによる、怒りや悲しみや苦しい心の内をぶつけていいのです。
また夫が泣いて心から反省し、土下座をしてきても、現時点で許す気持ちを持てなければ、無理して許す必要もありません。
ただし夫に感情をぶつけた後は、次のようなことを夫に伝えましょう。
感情がコントールできない、この気持ちを今はどうやって消化していいか分からないし、いつ気持ちが落ち着くのかも分からない。
でも、あなたを許せるよう、夫婦が再構築できるように努力するから、どうしても我慢できない時はこの感情を受け止めてほしい。
このように、自分が今どれだけ辛い精神状況なのかを知ってもらうと共に、関係修復の意思がある事を告げ、夫の理解を得ましょう。
夫の浮気は間違いなく裏切り行為です。
しかし、夫婦の再構築を目指すのであれば、夫がなぜ浮気をしてしまったのか?を知る必要があります。
この認識があってもやっているのだから、罪の意識を感じているはずですよね。
なのに浮気をしてしまうのはなぜか?
それは、夫は妻に対して「自分が認められていない」という不満があるから。
この不満が良心の呵責より大きくなってしまった結果、夫を浮気に走らせたのです。
夫として、一家の主として、その価値を妻に認めてもらえない。
と本人が思い込んでいるので、自分を認めてくれる他の女性のところへ走ってしまう・・・・
浮気をしてしまう既婚男性の多くは、このような理由から妻を裏切るのです。
妻とすれば、夫が「自分が認められていない」という視点を無視することはできません。
今までの婚姻生活を振り返って見て下さい。
次のようなことは無かったでしょうか?
もちろん浮気をした夫が一番悪いのですが、妻自身も多かれ少なかれ落ち度はあるのではないでしょうか?。
この夫が不満に思っている部分を改めること、夫婦が再構築させる上では絶対不可欠です。
確かに、夫に浮気された妻の方が、浮気をした夫より何倍も苦しいでしょう。
だから「私の方が改めるのはおかしい!夫の方がこの先の夫婦関係を修復させる努力をすべきだ!!」
このように思うかもしれません。
でも、いつまでもそのような意識の中で留まっていては、夫婦の再構築はままなりません。
「夫自身が動かない限りは、この問題は解決しない」では、問題解決のだづなを夫の手に渡しているのと同じです。
自分の人生を、たとえ夫であっても任せてしまってもいいのですか?
あなたの人生なので、あなたの人生に起きたことは、あなたが主導すべきなのです。
落ち着いてからいいので、裏切られた、深く傷つけられた等の被害意識から抜け出し、
「自分の人生は自分しか責任が取れない」と決意した時、夫婦再構築への道が見えるのです。
ですので、まずは妻のあなたから変わりましょう。
よく「人は鏡」であると言われます。
自分自身のあり方が鏡のように人からそのまま返ってくる、という意味です。
あなたが変われば、夫も変わりますから。
次に夫婦を再構築させるにおいて、注意したい点をお伝えします。
まずは次のことは重要。
再構築すると決意したのですから、いつまでも夫が浮気をしたことを蒸し返さないことです。
このことは、浮気発覚後であれば難しいですし、むしろ負の感情を溜め込まず吐き出すべきである、という事は既にお伝えした通り。
でもいつまでも引きずって、夫を問い詰め続けると、夫の気持ちは妻から遠ざかり、さらに浮気相手に傾く恐れがあります。
ですので、最初の方は感情を夫にぶつけても構いませんが、いつまでも浮気のことを蒸し返すのはマイナスにしかなりません。
たとえ言葉に出さなくても、夫の鞄を探ってみたり、携帯電話をチェックするということも絶対にやめるべき。
夫は自分のゾーンが侵されていると感じてしまい、居心地が悪くなり、家に帰りたくなります。
夫の浮気や夫婦の関係構築のことは、問題が大きすぎる為、時には誰かに相談したいと思うこともあるでしょう。
でも相談する相手は慎重に選ばないといけません。
間違った相談相手として、やってしまいがちなのは「自分の両親」に相談してしまうことです。
自分の両親はどこまでもあなたの味方であり、幸せを願っています。
娘の夫の浮気が原因で、娘が苦しめている姿を見れば、
こんな感じで短絡的に離婚を勧めてきます。
暴走してしまえば、あなたの両親は夫側の両親に対し「息子さんと娘を離婚させるように」等と勝手に離婚話を進めるかもしれません。
このような事態となってしまえば、夫婦の修復はかなり困難となってしまいます。
ですので、自分の両親には相談しないことです。
それでは実際に夫婦の再構築する為に、どうすべきかについてお伝えします。
まずは焦らないことです。
夫の浮気が発覚した後は、ちゃんと話したいと思っても、負の感情が強くある為に上手くいきません。
強いショックからできた溝をすぐに埋めるのは困難です。
ですが、基本的には浮気発覚後も夫婦は一緒に生活していきます。
少しずつで構わないので、夫に心を開き、二人の距離を縮めていく姿勢を忘れずに持つことです。
夫婦の再構築の一歩として、夫が起きた際は「およよう」夫が帰宅した際は「おかえり」と夫の顔を見て、言ってあげましょう。
浮気発覚後、夫婦関係がギクシャクしているなか、たったこの一言を伝えるだけでも膠着した雰囲気が全く違ってきます。
そもそも「再構築させたい」という思いがあるのは、あなたはまだ夫の事を愛しているから。
夫のことを愛していなければ、離婚するか否かは別にしても、再構築は望まないはずです。
でも浮気された夫に対して「愛している」等と愛情を素直に伝えるのは無理でしょうから、こういった挨拶から始めてみましょう。
そして夫にあなたの愛情を感じてもらう為に、
夫の好きな料理を出してみたり、夫が居心地良く過ごしてもらう為に、部屋の掃除をこまめにしてみたり、布団のシーツを取り替えてみたり、夫の革靴をいつもピカピカにしておく・・・などなど
このような些細なことをすることで、夫は「あなたに愛されている」 「夫として大事にされている」と感じ、だんだんと妻の愛に心が傾くはずです。
加えて、夫があなたに対して不満に感じている部分も改善させていくことで、夫婦の再構築はさらに進みます。
今回は、夫に浮気されてからの夫婦再構築について取り上げました。
夫の浮気発覚後はあなたが潰れてしまわない様に、負の感情は溜め込まず、吐き出すようにしましょう。
そして、夫がなぜ浮気に走ったのかを知る為、婚姻生活中の自分を省みてみること。
改善すべき点が多かれ少なかれあるはずなので、その点はしっかりと改善することが必要です。
夫婦再構築の第一歩として笑顔での挨拶や、夫に対しての気遣いなど、あなたの行動で夫への愛情を伝え続けてください。
必ず夫には伝わるはずです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
悪化した夫婦関係を変えるには、相手次第だと思いがちですが、実際はそうではありません。
あなた自身の行動次第で夫や妻の考えを変えることができます。
そのことについて詳しく取り上げています。
夫婦関係の修復の仕方で悩んでいる方は下のオレンジ色のボタンよりご覧ください。↓
スポンサーリンク
]]>
このように旦那が嫌いすぎるという理由で、離婚を決意する方がいます。しかし「嫌い」の感情だけで離婚へ動くと、取り返しのつかない失敗をして、後々に大きな後悔に繋がる可能性があります。
ここでは旦那が嫌いで離婚を考えている方に、間違いのない適切な進め方をお伝えします。
「あぁ…あのとき旦那に対する嫌悪感だけで動かず冷静に判断と行動していれば、こんな事態にならなかったのに…」という大きな後悔をしないためには、欠かせない内容となっています。
最初に、世の女性が旦那を嫌いになったきっかけを見てみましょう。婚活・恋活など中心とする男女の出会いメディアe-venzを運営するノマドマーケティング株式会社が行ったアンケート結果をご紹介。
全国の既婚女性30歳から59歳の1,000名を対象に旦那が嫌いかについて質問しました。1,000名中210名が旦那を嫌いとのこと。そのきっかけは次の通りです。
・ 年々偉そうになってる(奈良県 女性 49歳)
・ 私が病気になったときの対応(福岡県 女性 46歳)
・ いつも自分は悪くないという主張(新潟県 女性 54歳)
・ 不倫(埼玉県 女性 34歳)
・ 批判的なことばかり言う(千葉県 女性 59歳)
・ 自分本位だから。(埼玉県 女性 50歳)
・ 出産時の態度(京都府 女性 48歳)
・ マザコン(兵庫県 女性 46歳)
・ 臭い(神奈川県 女性 48歳)
・ どんな時でも自分が一番大事で私が病気や手術でつらい時でも気を使わないといけなかったとき。(愛知県 女性 47歳)
・ 結婚してから太ってかっこ悪くなったから(東京都 女性 45歳)
・ 子供が生まれて育児で大変だった時あまり支えてくれなかったこと(東京都 女性 53歳)
旦那を嫌いになったきっかけで、特に多かったのは次の内容です。
今この記事を見ているあなたも、おそらくアンケート結果と同じような内容で、旦那が嫌いになり離婚したくいのではないでしょうか。ただし冒頭でもお伝えした通り、嫌いという感情だけで動けば失敗しますよ。適切な離婚の進め方をこの後お伝えします。
気持ちはよく分かりますが、その感情のまま離婚を決断してはいけません。
その前に熟慮すべきなのは離婚後の経済状況のこと。離婚してシングルマザーとなる多くが、離婚前の生活環境から大きく変化するのは収入です。
当然ながら多くの方は、そのことを頭では分かっています。ですが「母子手当と旦那からの養育費があれば何とかなるでしょ」と楽観的に考えている方が少なくはありません。
本当にそうでしょうか? 現実はそうではなくて経済的に苦しい母子家庭が多く、シングルマザーの貧困化は社会問題となっています。
貧困に陥らないためにも、離婚を考えたら最初にするべきことは、離婚後の家計をシミュレーションです。
シミュレーションするには「家計の流れ」を分かっている必要があります。
しかし継続的にしっかりと家計簿をつけている家庭は少ないのが現状。収支の流れを把握や分析をせずに、家計をシミュレーションすることは困難です。もし、家計簿をつけていないなら今すぐつけましょう。
離婚後の生活をシミュレーションする上で、離婚に際して旦那に請求できるお金をしっかり確認する必要があります。
何もシミュレーションの為だけではなく、離婚後の生活を安定させる上に大切なお金ですよ。
そのお金が次の3つです。(各文字に詳細を解説したリンクを張っています)
これらを請求するには、当然ながら旦那と話し合いを行い、同意を得る必要があります。
旦那が嫌いだから話し合いをしたくない、という理由でこれらの権利を請求しない方もいます。しかし、それは自ら貧困へと進み、子供に不自由な思いをさせてしまう行為ですので、しっかりと請求をすべきです。
離婚で母子家庭(父子家庭)になった家庭には、公的な支援を受けることができます。その制度も離婚後の生活をシミュレーションする上で押さえてきましょう。
このなかでも特に重要なのは「児童扶養手当」であり、子供が1人の場合は最大で43,070円支給されます。(令和4年4月時点)
しっかりと受給できるように事前の確認が必要です。
※ 児童扶養手当の詳細は「児童扶養手当の申請で絶対に押さえるべき事と養育費との関連性」で取り上げています。
ここまでお伝えしたことを押さえたなら、実際に離婚後の家計をシュミレーションしてみましょう。シミュレーションの仕方ですが、エクセルなどで離婚後から子供が独り立ちするまでのキャッシュフロー表を作成して下さい。
給料や養育費、母子手当(児童扶養手当)などの一年間での収入額の予想。それから生活費や子供の養育・教育費などの年間の出費額の予想をしてみます。
これらの推移を【子供の年齢ごと】に表にします。
子供は成長するにつれて入用となるお金が増加するものです。主に進学と共に増えていきます。そのためにもある程度の経済状況の把握や、計画性ある蓄えをするために年齢毎に作成することが必要。
例を挙げてみます。
■ 子供が3歳のときのシミュレーション
【年間収入】
給料所得:120万円
養育費:39万円
児童扶養手当:33万円
児童手当:18万円
合計:210万円
【年間の支出】
教育費:22万円
基本生活費:170万円
合計:192万円
例のような内容などでキャッシュフロー表を作ると、ある程度のシミュレーションが可能となります。自分では作れない、もっとより現実的なシミュレーションをしたい方は、フイナンシャルプランナーに相談してみるといいでしょう。
シミュレーションの結果が「収入>支出」という状態だと問題ありません。先ほどの例であれば年間収入が210万円で、年間支出が192万円なので家計はやりくりできます。
逆の結果だと、離婚後に遅かれ早かれ「家計の破綻状態」が訪れます。でも現実的には「収入<支出」の方がほとんどです。
この状況の方は事前にそうならないために、次のような対策をしてください。
年間でどれくらい足らないのかを見て、次は月単位、日単位で計算してみます。
具体的な不足額が分かれば、現在1日当たり4時間ほどのパートをしている女性なら、あと何時間働けば不足分を補えるかは明快です。
収入が大きく足らず、労働時間をある程度上げたとしても、不足分を賄えない方もいるでしょう。その場合は離婚を先延ばし、その間は収入アップさせるための行動が必要です。
例えば、資格を取得して時給のアップや正社員を目指します。そうすればいつかは、離婚してもやっていける経済状況となるでしょう。
離婚後の経済状況のシミュレーションをするのが、離婚を考えたかたが最初にやるべきことです。そうすると「離婚してもやっていけるか否か」や「ぼんやりとしていた離婚後の生活に見通しを立てる」ことができるのです。
※ 離婚後の生活設計に関しては「専業主婦が離婚しても安心して暮らしていける方法」の記事でも詳細に取り上げています。
離婚後の経済状況に見通しが立つのなら、次に考えて頂きたいのが本当に離婚しても後悔をしないかについてです。
旦那にこのような言動をされ続けると、確かに離婚したいと思うのは当然です。
しかし、「旦那が嫌い・ウザい・気持ち悪い」などという感情だけで、究極の選択である離婚を選ぶのは避けるべき。
なぜなら、本当に離婚してもいいのか? についての【心の整理】がしっかりできていないからです。
「自分自身で本当に離婚してもいいのか?」をしっかり問わず、「嫌い」という感情だけで離婚するからこそ後悔が残るのです。後になって大きな後悔しないためには、心の整理をしっかりした上で離婚を決断する必要があります。
離婚すべきか否かの「心の整理」の仕方についてお伝えします。
心の整理がつくとは「離婚という選択が仕方のないこと」と納得できたとき。
離婚の選択が仕方ないと思えるには、旦那の嫌いな部分を改めてもらおうと努力したが、それでも駄目だったと過程が必要です。
それでは、その過程を具体的にお伝えします。まずは夫婦お互いに嫌だと思っているところを挙げていきます。
相手に嫌悪感を与えるような問題点は、何も旦那側だけにある訳ではなく、妻側にも多かれ少なかれあるものです。妻側だけが一方的に嫌だと思っている部分を伝えても旦那は反発するだけです。
旦那から指摘された点について、妻自身も身に覚えがあるなら、素直に受け入れなければなりません。そしてお互いに挙げた点が改善できなければ、離婚をしようと提案します。
お互いに指摘された嫌なところが改善できれば、夫婦間は修復し離婚は回避されます。
一方、少しも改善が見られない場合は「夫婦間の修復は不可能」、「今後も婚姻生活は上手く行かない」ことを表しています。この結果になると「離婚は仕方ない」と分かり、心の整理がつくのです。
旦那の嫌なところは直らなかったため、離婚へ心の整理がついたなら、次にやるべきことは何でしょうか?
確かに、それらの知識なしに離婚の取り決めをするのは危険ですが、そればかりを専念するのは避けるべきです。
離婚条件を考えるよりも優先すべきことがあります。それは旦那から【正式に離婚の同意を得る】ことです。
いくら夫婦のお互いの嫌なところを挙げて、それの改善ができなければ離婚しようと言っていても、実際は断られることも多いです。
離婚条件に本腰を入れるのは、旦那から正式に離婚同意を得たあとになります。
旦那の離婚同意ありきで、離婚条件についての勉強や対策に多くの時間を費やしてきたのに、その離婚の同意が得られない。この状況に置かれると「これほどまでに努力してきたのに離婚できないなんて…」とメンタル面に大きなダメージを受けます。
最悪だと、そこで燃え尽き症候群的みたいになり、離婚そのものを諦めてしまう方も実際にいるのです。
単に何となく旦那が嫌いだという理由でも、相手が同意さえすれば離婚は可能です。一方、相手が拒み続ける場合は、最終的に裁判上で離婚を求めることになります。
しかし単に夫が嫌いという理由だけでは、離婚の判決を得るのは難しいです。裁判上で離婚が認められるには次の「法定離婚事由」に該当する必要があります。
これらの詳細な解説は「あなたの離婚したい理由は裁判でも通用し、慰謝料もとれますか?」で取り上げています。
旦那がこのような「法定離婚事由」に当てはまる言動がなければ、離婚の同意を得るしかありません。
一方、法定離婚事由に当てはまるのであれば、旦那に離婚に応じさせる説得材料になります。
改善できなければ離婚しようと約束したのにもかかわらず、絶対に離婚しないと拒む旦那から、離婚同意を得るのは簡単ではありません。この場合に必要になるのが、以下のように諦めずに離婚を求め続けることです。
まずは、離婚を拒む旦那を、いかにしたら離婚に応じてもらえるかを考え、それを実際に行動する。
⇩
行動するも断れ、またもう1度いかにしたら離婚に応じてもらえるかを考え、再び行動する。
⇩
またまた断られるが、それでも断念せずに考える…以下ループ。
これを続けることで、旦那には離婚を拒む理由がなくなってきますし、根負けするときが必ず訪れます。そうなれば、やっと旦那から離婚の同意を得られます。
このことの詳細は「離婚に応じない夫からは、このようにして離婚の同意をもらいましょう」で取り上げています。
離婚を拒否し続けた旦那から、離婚の同意をなんとか得ることができたとします。そこで、もしかすると次のような考えを持つかもしれませんが絶対にNGです。
「旦那の気が変わらないうちに、離婚届を先に出してしまおう。養育費や財産分与などの離婚条件の話し合いは後でやればいいか。」
離婚条件をとりまとめていないのに、先に離婚届を提出し、離婚を成立させることは絶対にしてはいけません。
多くの場合、子供の親権は母親が持つので、父親は養育費を払うことになります。また婚姻中の預貯金は旦那の名義にしていることが多く、旦那から妻へ財産分与する流れが多いです。
旦那とすれば、極力お金は妻に払いたくないと思っています。慰謝料の支払いも発生するなら尚更です。
よって離婚を成立後に、養育費などの離婚条件の話し合いをしようとしても、旦那がすんなりと対応しないことが頻繁にあります。
例えば、「最近、休日出勤するほど忙しくてまったく時間がとれない」などの理由をつけて話し合いを断るのです。
旦那とコンタクトが取れるならまだマシで、一段とひどいのが次のようなケースです。
旦那が終始逃げまわる状態になれば、もはや話し合いをするのは困難となり、時間のかかる調停を申し立てるしかありません。最悪の場合はその離婚調停さえ応じないこともあり、そうなれば更に多くの時間と膨大な費用が掛かる裁判をするしかなくなります。
このように、離婚条件を旦那と決めたくても無視をされるリスクが高い以上、離婚届を先に提出するのは絶対にNGです。
最後に、離婚届を出す間違いのないタイミングについてお伝えします。
離婚届を出すタイミングは離婚条件をとりまとめ、それを書面に残したあとに提出するのが鉄則です。
離婚条件を書面化する際は「離婚公正証書」の形式にすることを強くお勧めします。
離婚公正証書にする最大の利点は【強制執行】が可能となるところです。
強制執行という言葉は耳慣れないと思うので、簡単な例を挙げて説明します。
離婚時に取り決めた養育費などの金銭を旦那が払わなかったとします。そこで離婚公正証書があれば、裁判の手続きを経ずに旦那の財産を差し押さえ、そこから不払い分を回収できるのです。これが強制執行力です。
養育費や慰謝料などの不払い対策として、離婚公正証書は最適ですのでできる限り作成しましょう。最後にもう一度まとめると、
① 離婚条件を話し合いで決める
⇩
② それを離婚公正証書などの書面に残す
⇩
③ 最後に離婚届の提出
この順序は必ず守るようにしましょう。
※ 話し合うべき離婚条件や離婚公正証書の詳細は「離婚協議書を公正証書にすることで効力は絶大となります」で取り上げています。
今回は旦那が嫌いで離婚を考えているに、失敗しない間違いのない離婚の進め方をお伝えしました。
「旦那が嫌いだから離婚する」という短絡的な離婚では、失敗して大きな後悔に繋がる可能性が高いです。後悔したいないためにも、ここでお伝えしたことや順序を踏まえた上で、離婚を進めるのが大事です。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。まいみらいがお伝えしました。(私の離婚経緯などを載せたプロフィールはこちら)
あなたは離婚をしたいが、
このような理由で離婚を諦めていませんか?
私自身も離婚に関しての争いは難航し、途方に暮れ絶望していました。しかし、ある情報がきっかけで理想的な離婚をすることができました。
もし、あなたが離婚のことで悩んでいるなら、このことは解決に繋がるヒントになるかもしれません。詳しくは下のオレンジ色のボタンよりご覧ください。(離婚したい女性向けです)↓
]]>
✓ 突然すぎてパニックで頭が真っ白だ。
✓ どうすればいいか分からない。
✓ 離婚すべきだろうか?
妻から離婚請求。あなたは離婚に応じるにしろ、離婚を回避して妻との関係修復を目指すにしろ、今後の対応が重要です。その対応を間違えると取り返しのつかない事態になります。
この記事では、妻から離婚したいと言われた夫が考えるべきことや、取るべき行動について解説。この記事を読めば、あなたが理想とする結果を迎えられる可能性が高まります。
妻から離婚したいと言われたときに返す適切な言葉を取り上げます。
この記事を見ているあなたは既に言われた後かもしれません。はっきりとした答えを出していないなら、妻が再び離婚したいと言ってくる可能性は十分あります。そのときに備えて的な言葉を返せるようにしておきましょう。
間違った対応をして、取り返しのつかない事態を招く恐れがあるからです。
妻に離婚したいと言われたとき、すぐに「離婚する or 離婚しない」と回答するのはやめましょう。妻の離婚への真意をよく確かめないうちに、結論をだすのは時期早々だからです。
「分かった。離婚しよう」と返答したとします。でも妻とすれば、実は離婚を切り出した段階では本気ではなく、単に自分の気持ちを理解してほしくていった可能性も十分あります。
以上のことから、あなたが離婚したくない、または結論を慎重に出したいのなら、妻に対して、ゆっくり考える時間がほしいと伝えましょう。
既に妻に対して「離婚する or 離婚しない」の意思を伝えていても、撤回すれば問題ありません。「離婚は重大なことだから、やっぱりよく考えて決断したい」と妻に伝えればいいでしょう。
前の発言を撤回してからは、この後にお伝えしている妻の気持ちを聞き取るようにしてください。
妻が夫に思っていることを聞き出しましょう。妻の考えを聞かないと適切な対処ができないからです。
妻から非常に耳の痛い話や精神的に苦痛な時間を過ごすことになりますが、しっかりと向き合って聞きましょう。
ときにはキツイ言葉をぶつけられるでしょうが、妻も感情も非常に高ぶっています。妻の気持ちを落ち着かせるためにも我慢して傾聴してください。
妻のあなたに対する気持ちをひとつでも多く知るためにも、妻の言葉に耳をじっと傾けましょう。問題解決に繋がる気づきを得られる可能性があります。
自分は浮気したとか、妻に暴力を振るったなどの行為は一切ない。家事育児もできるだけやってきた。でも、妻が離婚請求してきた以上、応じないといけないのか?とあなたは思っているかもしれません。
結論から言えば、あなたは離婚を拒否できます。離婚が成立させるにはあなたの同意が必要だからです。離婚するかしないかの選択権はあなたにあります。
ただし、離婚調停までの段階となります。
妻が離婚訴訟を起こし離婚判決を得たときは、あなたの意思とは関係なく離婚が成立します。
実際に裁判所が離婚判決を出す場合は、次の5つの原因いずれかに該当することが必要です。
これら5つの原因を「法律上の離婚原因」といいます。
各原因を軽く説明すると、「不貞行為」とは妻以外の異性と性交渉を持つこと。「悪意の遺棄」とは、生活費を妻に渡さない、夫は健康なのに働かないなどの場合です。
「3年以上の生死不明」と「回復の見込みの無い強度の精神病」はそのままの意味となります。
※ 不貞行為が原因で離婚危機にある場合の対処法は「妻に浮気を許してもらうには?適切な行動を解説【償い・反省・誠意】」で取り上げています。
婚姻を継続しがたい事由とは、法律上の離婚原因1~4の原因には該当しないが、夫婦関係の修復が不可能まで破綻している状況を指します。しかし、これは非常に曖昧な表現で広範囲で特定しにくいことです。
ですので、何が「婚姻を継続し難い重大な事由」になるかは、裁判官の判断によります。過去の判例をみると、次のようなケースは「婚姻を継続し難い重大な事由」と判断しています。
離婚したい理由でもっとも多い「お互いの性格が合わない」は、それだけでは「婚姻を継続し難い重大な事由」には当てはまりません。
性格が合わないこと加えて、その他の要因も必要となります。
まとめると、あなたが「法律上の離婚原因」に当てはまる行為をしていない限り、意思に反する離婚が成立することはありません。
※ 法律上の離婚原因の詳細は「離婚裁判で離婚判決を得る為に必要な5つの離婚原因を知っておこう」で取り上げています。
もしあなたが、「突然、妻が離婚したいと言ってきたが、その理由がさっぱり分からない…」のなら妻の浮気も疑ってみることです。
離婚を切り出される前、妻に次のような行動などなかったか思い返しましょう。
これらのような行動が多いのなら、妻が浮気をしている可能性が高いでしょう。突然、あなたに離婚を求めてきたのも、浮気相手と一緒になるためだとも考えられます。
実際に、妻が浮気をしていた場合は、妻は有責配偶者になるため、慰謝料を請求できます。
あなたが「妻とは離婚したくない!」と思うなら、その気持ちに素直に従えばいいでしょう。
ただし、離婚に応じようと考えている、またはどうすればいいか分からない場合は、今からお伝えするポイントを押さえてください。
あなたに離婚を求めている妻に次のような問題行為があるならば、離婚に応じても後悔することは少ないでしょう。
これまで何度も注意などをしてきたが、改善されないのであれば、妻はこの先もずっと変わらないでしょう。あなたが苦しい思いをするだけですので、これを機に離婚に応じるほうが幸せになれます。
妻自身に大きな問題がないのであれば、離婚回避を試みましょう。夫婦に子供がいる場合はなおさらです。理由として大きいのは、離婚が子供に悪影響を与える可能性が高いからです。
父親と母親が一緒にいる家族の構造を失うことで、子供は大きなショックを受けます。実際に、両親が離婚したあとの子供には次のような悪影響がでていることが確認されています。
両親が離婚しても、問題なく育つ子供はもちろん多くいますが、離婚が子供を傷つけるのは間違いありません。
ネグレクトなど母親に問題がないのであれば、子供のためにも妻との関係修復を試みるべきです。
※ 離婚が子供に与える影響の詳細は「離婚が子供に与える影響【子供の心理に着目】必ずご確認ください」で取り上げています。
子供のことを抜きにしても、妻との関係修復を試みずに離婚に応じるべきではありません。あとになって「なぜ離婚回避に向けた話し合い1つもしなかったのだろうか…」と後悔する可能性も十分あるからです。
妻からの離婚を求められたが、話し合いなどをした結果、関係修復している夫婦も多くいます。少しでも迷いがあるのなら、離婚回避に向けて動くべきです。
あなたが妻との離婚を回避させ、関係修復を目指す場合のポイントを取り上げます。その前に1つ大事なことをお伝えします。
「妻から離婚を求められている原因はすべて自分にある」
他責思想では、離婚危機は回避できません。自分に原因があると自覚したところから、妻との関係修復のスタートに立てます。
それでは関係修復のポイントをお伝えします。主な内容は次の通りです。
それでは個別に内容をお伝えします。
妻から離婚したい言われたあとは、どうしてもパニック状態になりやすく、妻に強く詰めよりがちになります。
今からでも冷静になりましょう。感情的に動いても妻の心は離れるばかりです。
別居を提案してはいけません。別居することで、妻が冷静になり離婚を考え直すだろう、という考えは間違えです。
別居してしまえば妻とのコミュニケーションをとる機会が激減するからです。
実際、別居後1年以内に82.5%もの夫婦が離婚しています。(厚生労働省:別居期間別にみた離婚より)
妻との関係を修復したいのなら、別居はしないことです。
妻との離婚を回避させ、関係修復を目指すのなら、自分自身を見つめ返すことは必須です。
あなたが妻にとって良き夫なら離婚したいとは思わないはず。何らかの不満があり、それが限界を超えたから離婚をしたいと言われているのです。
直接、妻に聞いてはいけません。「この人はそんなことも分からないの!」と思われる可能性が高いからです。あなた自身で見つけるようにしましょう。そのためには、自分自身を深く見つめ直すことが必要です。
妻を苦しめた原因が分かったのなら、その行為について謝罪し、変わることを誓い、実際に行動へと移しましょう。
あなた自身を深く見つめ返すことができたなら、妻のあなたに対する不満点が分かるはずです。その不満点を改めることを書面で誓いましょう。
誓約書に記載すべき主な内容は次の通りです。
「事実関係」とは、浮気やモラハラなど、妻が離婚したいと思わせている原因となったこと。「約束を破った場合の罰則」とは、「再び浮気をした場合は慰謝料を〇〇〇万円支払います」といった内容です。
罰則があることで、妻は夫が真摯に反省し、自分を変えようとしている、とあなたを見直す可能性が高まります。
妻との関係修復を目指すうえで、ときには誰かに相談したいと思うでしょう。その相談相手に弁護士を選ぶのはNG。
あなたの相談相手として適切なのはカウンセラーとなります。あなたを客観的に分析してくれるからです。日本ではカウンセラーを活用する人は少ないですが、欧米では一般的な存在です。
離婚回避や関係修復については、次の記事も参考になるので、合わせて確認してください。
「妻からの離婚請求を回避し、夫婦関係を修復させる為の確かな方法」
「【妻が出て行った】離婚したくない方が別居中にすべきことを徹底解説」
妻からの離婚請求に応じる場合のポイントを、夫側の視点にてお伝えします。次のことについて取り上げます。
それでは個別に内容を取り上げます。
力関係が強いのは基本的にあなたの方です。力関係とは、離婚条件を決めるうえの力関係です。お伝えした通り、離婚の選択権は、法定上の離婚原因に該当しない限り、あなたが持っています。
つまり、妻は離婚をお願いする立場だということ。この力関係を利用して賢い離婚をすることが可能です。
離婚条件とは、このあとお伝えする親権や財産分与などのことを言います。良い離婚条件の例としては、財産分与の割合を6:4にするとか、面会交流は多めにするなどです。
妻がそれを拒否するようであれば、離婚には応じないと言えばいいのです。そう言われた妻は、離婚するためには仕方がない…と嫌々ながらも応じるケースが多くあります。
力関係を実際に利用するかはあなたの判断です。でも確実に言えるのはあなたが納得できない離婚条件をうける必要はまったくありません。
子供の親権は基本的に妻のほうが有利。特に10歳未満の場合は著しいです。10歳未満の子供は、父親より母親の愛情を強く必要としている、と裁判所が判断しているからです。
もし、あなたも妻も子供の親権を得たいとなれば、子供が10歳未満の場合は圧倒的に不利です。
子供が10歳未満の場合は、親権争いはせずに面会交流を多めに設定することを目指すのが現実的でしょう。
しかし、妻が子供に暴力を振るう、ネグレクトなどの問題行為があるのならば、あなたが親権を得られる可能性は十分にあります。問題ある母親の元で暮らすのは子供に悪影響だと判断されるからです。
※ 親権についての詳細は「親権争いで勝てるポイントや泥沼化しない為の方法をお教えます」で取り上げています。
※ 親権問題に強い弁護士の見つけ方は「ご紹介、貴方の理想かつ離婚に強い弁護士を無料で探してくれる案内所」で取り上げています。
妻が子供の親権者になるのなら、養育費を支払う義務があります。養育費とは、食費、衣服費、教育費、医療費などの子供を育ていくために必要なすべての費用をいいます。
支払う期間は子供が自立するまでであり、自立とされる時期の多くは20歳までです。場合によっては子供が大学を卒業するまでとするケースもあります。
あなたが子供との定期的な面会交流を望むのなら、養育費をしっかり取り決め、実際に払い続ける必要があります。
実際、養育費を継続的に払い続けているケースと、支払いが滞っているケースでは、断然に前者のほうが、定期的に子供と面会できています。
※ 養育費の詳細は「養育費算定表の算定額と使用する際に必ず知っておくべきこと」で取り上げています
財産分与とは、婚姻中に夫婦の協力により取得した財産をそれぞれに分配することです。婚姻中に夫婦の協力により構築した財産ならば、名義がどちらであれ夫婦の共有財産とみなされます。
財産分与の対象になる主なものは次の通りです。
分与の割合は、基本的には「50:50」の半分ずつとなります。たとえ妻が専業主婦であってもです。
※ 財産分与の詳細は「離婚時の財産分与の対策はこれを読んでガッチリ確保」で取り上げています。
面会交流権とは、離婚後に子供と離れて暮らす親が子供と会ったり、電話やLINEのやりとりなどをして、子供と触れあえる権利です。
親の権利であると同時に、子供の権利でもあります。子供が親と面会し、愛情を注がれることは、子供の健全な人格形成の上でも不可欠だからです。
父親が面会交流を求める側になるのが大半です。しかし、母親側が父親に子供と合わせないケースが多発しています。
実際に、父親が子供と面会できている割合は29.8%だけです。(厚生労働省:平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果より)
あなたが離婚後に子供と離れて暮らすとなれば、定期的に子供と会いたいと思うでしょう。
しかし、面会交流について何の対策もせずにいれば、子供と会えない可能性が大。面会交流を確保するには、離婚の専門家のアドバイスなどを取り入れたうえの取り決めが必要です。
※ 面会交流の確保などの詳細は「面会交流のルール作りをする上で必ず押さえておきたいポイント」で取り上げています。
離婚時の慰謝料とは、相手に不貞行為や暴力などの有責行為があったとき、その損害賠償として受けとる金銭のことです。
有責行為の主な例は次の通りです。
過去の判例からみた慰謝料の大まかな相場は200万円ほどです。
もしあなたが妻に対し、このような有責行為を行っていたなら、請求をされれば払う必要があります。逆に、妻に有責行為がある場合は、あなたは妻に慰謝料を請求できます。
解決金とは、養育費や財産分与などの名目にとらわれずに、離婚にともない相手側が支払う金銭をいいます。妻も解決金を払えば離婚できるとなれば、応じる可能性はあります。
※ 慰謝料についての詳細は「離婚の慰謝料の相場と相場以上の額を獲得する為に知っておくべきこと」で取り上げています。
※ 解決金の詳細は「夫からの離婚の解決金を提示されたならコレでしっかり確認しましょう」で取り上げています。
離婚協議書とは、養育費や財産分与などの離婚条件を詳細にまとめた書類です。合意内容を証拠として残すために作成します。
あなたが養育費などの金銭を払う側となれば、証拠が残る書類を作りたくないと思うかもしれません。
でも離婚協議書はあなた自身を守るものでもあります。
離婚時に話し合って決めた財産分与を実際に妻に払った。その後妻から急に「私への分与割合が少ないから、あと500万円を支払ってください」と追加の請求をされてしまう…。
「あのとき1,000万円を分与することで納得したじゃないか!?」と反論しても証拠がありません。ですので、妻に「そんな約束した覚えはないよ」と言われる可能性があるのです。終わったと思った問題を、後日に蒸し返されるほど苦痛なことはありません。
清算条項が入った離婚協議書があれば、このような事態は防げます。清算条項とは、「離婚協議書での取決め以外は、離婚後お互いに、何も請求をしない」という意味の文言のことです。
また、あなたが面会交流を求める側なら、子供との面会交流について離婚協議書に残すことは必須。
あなたを守る、面会交流の確保のためにも、離婚協議書は必ず作成しましょう。
離婚協議書は法的に有効なものを作成しないと意味がありませんので、専門家に作成してもらうのが一番です。
※ 離婚協議書の詳細は「離婚協議書を公正証書にすることで効力は絶大となります」で取り上げています。
あなたが理想とする離婚をしたいのなら、離婚の専門家の力を借りることを強くおすすめします。離婚のことを知らない、または知識が不十分なのに、自分の考えや判断だけで動けば失敗する可能性があるからです。
特に、子供の親権を得たい、定期的な面会交流を確保したい場合は、絶対に相談すべきです。専門家でも難しい内容ですので、素人がやってもうまくいくはずがありません。
離婚手続きに関する相談相手ですが、離婚を得意としている行政書士と弁護士が適任です。
※ 離婚に強い弁護士など専門家の見つけ方は「ご紹介、貴方の理想かつ離婚に強い弁護士を無料で探してくれる案内所」で取り上げています。
妻から離婚したいと言われた夫が考えるべきことや、取るべき行動について解説しました。
妻との関係修復、離婚、どちらを選ぶにしろ適切な判断や行動をしいないと失敗する可能性が大です。ここでお伝えしている内容を参考にしていただき、あなたの理想的な結果を迎えられるように行動してください。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
妻から離婚を求められている。または離婚危機にある。このときの対応を間違えれば、夫婦関係の修復はおろか離婚が確定してしまいます。
離婚を回避させ、妻との関係を修復するための重大なポイントを取り上げています。
]]>
✓ 妻とは離婚したくない! だけど何をすればいいか分からない。
✓ 妻が出て行った理由がまったく分からない。
✓ 電話やLINEをしてもずっと無視されている。
妻に出て行かれたが絶対に離婚したくないし、やり直したい! ならば、あなたは今すぐ適切な行動をしなければなりません。そのまま放っていたり、間違った対処をすれば、高い確率で離婚の結末を迎えるでしょう。
自分の考えだけで動くと、絶対にしてはいけない行動ばかりをとり、離婚を確定させる可能性が高いです。再び妻や子供と一緒に暮らしたいのなら絶対に押さえるべき内容となります。
あなたは妻が出て行った理由を見つける必要があります。妻の気持ちが分からないままでは、妻や子供はあなたの元へは二度と戻らないからです。
妻に不倫がバレた、大喧嘩した、妻に暴力を振るったなど、明らかな原因がある場合は、妻がすぐに戻ってくる可能性があります。感情的になり、勢いで家を飛びだすことがあるからです。怒りのボルテージが下がれば妻は家に戻ります。
※ 不倫が原因で離婚危機にある場合の対処法などは「妻に浮気を許してもらうには?適切な行動を解説【償い・反省・誠意】」で取り上げています。
数日たっても戻らないなら妻は本気です。夫の不倫や暴力など以外にも原因がある可能性が高いといえます。夫に対するさまざまな不満が積み重なったからこそ、出ていったきりになっているのです。
自分には不倫や暴力などの問題行為はないし、家族のために懸命に働いてきたから、なぜ妻が出て行ったか分からない…。こう思っているかもしれません。
しかし必ず原因はあります。原因は次のこと他なりません。
あなたと妻との間に十分なコミュニケーションがなかったこと。
例えば、夫は仕事を優先しお金を稼いできて、家族に不自由な暮らしをさせないのが最も大事だと考えている。一方、妻は夫や家族との時間を大切にしたいと考えている。この差が問題となります。
妻とのコミュニケーションをしっかり取れていれば、この差を埋められていた可能性があったでしょう。
あなたは、「いや俺は、妻とのコミュニケーションをしっかり取ってきた!」と思っているかもしれません。はたしてそうでしょうか? コミュニケーションを取っているつもりでも、実際は妻に対して次のような接し方をしてませんか。
コミュニケーションを取っているつもりでも、自分本位で一方的な態度を取っている可能性は十分あります。なぜなら妻のことを心のどこかで次のように思っているからです。
コミュニケーションがきちんと取れていれば、妻は出て行かなかったはずです。
今、妻との離婚危機に陥っているのはすべて自分のせいだと考えましょう。他責思考だと妻との関係修復はできません。
他に好きな男性ができるなど、妻に非があって出て行った場合でも、戻ってきてほしいなら、自分に原因があると考えましょう。
コミュニケーションがしっかり取れていれば、妻が不倫に走ることはなかったからです。あなたのこれまでの言動が、妻をずっと苦しめてきたからこその結果といえます。
出て行った妻との離婚を回避するうえで、絶対にやってはいけない対処を取り上げます。次の3つの行為です。
それでは個別に内容を取り上げます。
妻の実家などの別居先に出向き、妻を連れ戻そうとしてはいけません。会おうとすること自体がNGと言えます。
電話やLINEなどでしつこく連絡し続けてはいけません。そもそも妻はあなたと話したくないし、しばらくは距離を置きたいと思っています。
そんなときに、あなたからの電話やLINEが何度も入ってくれば、妻は強い不快感をもち、態度をますます頑なにします。ストーカー行為として警察に相談されてしまう恐れも。
直接的な電話は控えて、LINEで妻の様子を探るくらいにしておきましょう。
妻との離婚回避の対処を弁護士に任せてはいけません。基本的に弁護士は夫婦関係の修復は専門外だからです。もし依頼すれば、次のような無機質で何の意味もない通知が妻に届く可能性が高いです。
「特段の事由がない一方的な別居は、民法752条の夫婦の同居義務違反にあたるため、貴殿は夫婦の住まいに戻る必要がある」
これを見ても妻の心は1㎜も動きません。
妻との離婚回避に弁護士は一切不要です。
妻が出て行ったあとにLINEや手紙、弁護士などを通じて離婚を請求される場合もあります。想定できる事態とはいえ、強く困惑するでしょう。
「別居されて正式に離婚を求められたら、受け入れるしかない!?」 と不安になるかもしれませんが、慌てないでください。離婚したくないなら、拒否すれば大丈夫です。
離婚が成立するには夫婦の合意が必要だからです。意思に反する、強制的な離婚の成立は基本ありません。
しかし例外もあります。妻が離婚裁判を起こし離婚判決を得れば強制的に離婚となります。裁判所が離婚判決を出すには、次の5つの事由に該当したときです。
あなた自身に不倫や暴力、生活費を渡さないなどの問題行為があれば、離婚判決が出る可能性はあるでしょう。
仮にあなたが、法定離婚事由に当てはまる行為があっても離婚回避は可能です。
後ほど「妻の心を取り戻すためにすべき7つのこと」の欄でお伝えします。
※ 法定離婚事由の詳細は「離婚裁判で離婚判決を得る為に必要な5つの離婚原因を知っておこう」で取り上げています。
あなたの住まいを管轄する役所で【離婚届不受理申出】を行いましょう。出て行った妻が、無断で離婚届を出す恐れもゼロではないからです。
離婚届の不受理申出は、妻から離婚請求されていなくても、行うようにしておきましょう。
※ 離婚届不受理申出の詳細は「『離婚届不受理申出』で相手の一方的な離婚届の提出を阻止!」で取り上げています。
あなたが妻との離婚危機を回避し、関係修復を望むのであれば、次の行動をすぐに起こしましょう
それでは個別に内容をお伝えします。
人を変えたいのであれば、まずは自分から変わりましょう。人間関係においての鉄則です。
自分は変わらないのに妻の心変わりを期待するのは、都合が良すぎます。当然ながら、夫婦関係の修復は難しいと言わざるを得ません。
「妻が勝手に出て行ったから、俺から戻ってほしいとは言えない」、と謎のプライドを持つ方がいます。そんな姿勢だと妻や子供はあなたの元には二度と戻りません。
妻との関係を修復するには、妻があなたの何が不満だったのかを把握する必要があります。不満なところが分からなければ改善しようがないからです。
妻に対して、これから自分はどうしていくのかを具体的に伝えないと、何も響きません。
このように伝えると、妻は夫が変わろうとしていると感じ、離婚を思い留まることにつながります。
何が不満だったかを知るには、あなたの妻に対する言動を深く振り返る必要があります。例えば、妻とケンカしたときや、妻が不機嫌になったときのあなたの言動を思い返しましょう。
あなたの妻に対する言動を思い返すときは、些細な内容でもすべて紙に書きだす必要があります。
目に見えることで、妻があなたの何が不満だったのかを把握しやすくなるからです。
妻の態度を軟化させるための方法として、手書きの手紙は非常に有効です。お伝えした通り、基本的に妻はあなたと会いたくないし、顔も見たくありません。そんな妻に電話をしても恐らくでてもらえないでしょう。
仮に妻がでたとしても、お互いに感情的になっているので、あなたの気持ちが正しく伝わりません。
でも手紙なら感情的にならずに、あなたは妻に気持ちを伝えられるし、妻も冷静に受けとります。
LINEやメールは無機質だし、すぐに消去される恐れがあるところ、手書きの手紙は特別感があるので、妻は見る可能性が高いです。
もちろん手紙の内容は重要です。内容が不適切だと逆に妻の離婚の意思が固くなります。不適切な内容を書かないためにも、あなたの妻に対する言動を振り返る工程が重要になるのです。
手紙は送る最大の目的は、妻にあなたと話し合いのチャンスを作ってもらうことにあります。
妻に対する過去の言動の振り返りが十分できていれば、妻のあなたに対する不満点が分かるはずです。その不満点を改める誓いを書面でしましょう。
あなたが不倫していた、妻に暴力を振るった、といった有責行為があるなら、誓約書は絶対に必要です。
誓約書に載せる内容は次の通りです。
「事実関係」とは、不倫や暴力などトラブルの原因となったこと。「約束を破った場合の罰則」とは、「再び不倫をした場合は慰謝料を〇〇〇万円支払います」といった内容です。
罰則は誓約を妻に信じてもらうためにも必要です。
妻や子供に戻ってきてほしいなら、生活費(婚姻費用)をしっかり渡しましょう。
別居中の生活費をしっかり渡すことで、あなたが妻と子供を大切にしていることが妻に伝わります。
別居中の妻や子供の生活費を払うのは法律上でも義務です。もし、妻や子供が困窮しているのに生活費を払わないでいると、「悪意の遺棄」という法定離婚事由に当てはまる恐れもあります。
妻の両親に対して謝罪しましょう。あなたのせいで大事な娘が深く傷つけられたと怒っているからです。
もし、あなたが義両親に何ら対処せずにいると、「もう、あんな男とは別れて帰ってきなさい」と離婚を勧めます。両親の後押しで、妻が離婚を決断する例は多くあります。
妻との離婚を回避したいのなら、義両親に対してすぐに謝罪し、今後は妻を大事にし、悲しませないと誓うことです。義両親に会ってもらえないのなら、手紙で伝えましょう。
あなたの両親からも、妻の両親に謝罪してもらってください。義両親の怒りがより収まりやすくなります。
あなたが本当に反省している姿を見てもらうことで、義両親から妻に対し、あなたと話し合うように説得してもらえやすくなります。
適切な対処をしていれば、妻と話し合いができるチャンスがきます。妻との話し合いは、どんな姿勢で聞き、何を話すべきかが重要です。ここを間違えると、妻との修復は困難になります。
妻との話し合いのポイントは次の6つです
それでは個別に内容をお伝えします。
妻との話し合いの最初は、頭を下げながら心からの謝罪を一度だけしましょう。あなたの言動で妻は苦しみ続けたのだから当然です。謝罪の言葉はもちろん具体的にしなければなりません。
謝罪を何度もするのはNG。一回の謝罪の重さがなくなるからです。
何度もしていると妻に「謝ればいいと思ってるでしょ?」「うわべだけ反省している」と思われます。
妻を否定する言葉は一切いりません。
話を聴いているうちに、否定や反論、説得したくなる衝動にかられます。
あなたの経験や価値観から「それは違う」などと思い、妻の話が終わらないうちに、自分の考えを押しつけてしまう。妻は変わらないあなたに見切りをつけるでしょう。
妻との話し合いでもっとも重要なのは傾聴の姿勢です。傾聴とは、耳・目・心を傾けて真摯な姿勢で相手の話を聴くことです。
傾聴する目的は、妻の気持ちを深く理解するためです。妻の気持ちを理解せずに修復はできません。気持ちが分からなければ、妻の心に寄りそえません。
あなたはこれまで妻の声をしっかりと聴かなかったからこそ、窮地に立たされているのです。せっかく妻に与えてくれた話し合いの場。妻の声に耳をすまし、彼女の心の痛みに寄り添いましょう。
妻の話すことに共感をもって聴きましょう。妻のあなたに対する怒りや不信感などの気持ちを受けとめるためです。
なぜ妻は出て行ったのか? その理由やいきさつなどを肯定的な関心をもちましょう。あなたの意見や評価はいりません。
あなたは「冗談じゃない。離婚には同意できない!」と思うでしょう。確かに、離婚には同意はできませんが、理解や共感はできるはずです。
「こんな僕と離婚したくなる気持ちはよく分かります。あなたの立場に立ったら同じ気持ちになると思う。僕は最低な夫です」
この姿勢で妻の言葉に耳をすませば、彼女のあなたに対する負の感情も少しずつ浄化されるでしょう。
妻の言ったとおりに言い返す「オウム返し」をしましょう。自分が話す内容は常に相手に認めてほしい、と誰しもが思うからです。
ただし、妻の言うことを一字一句くり返してはいけません。バカにされている気分になり、不快になるからです。次のように言葉を「選別しながら、ときには妻の気持ちを要約などして言い返しましょう。
↓
あなた:そうだと思う。俺のせいで本当に辛かったね。
↓
妻:胸がいつも張り裂けそうだった!
↓
あなた:胸が痛かったのね。苦しかったね。
↓
妻:不倫は私に対する最大の裏切りよ
↓
あなた:その通り。不倫をした俺はどうしようもない裏切者だよ。
妻の言ったとおりに言い返すと、妻は次のことを感じます。
妻に「夫に話をしっかり聴いてもらえている」という安心感などをもってもらうと、妻の緊張感や心の痛みが和らぎます。
妻とやり直したい、家に戻ってきてほしい、という素直な気持ちになるのは大事です。しかし、それをそのまま伝えるのは避けた方がいいでしょう。なぜなら次のような展開になる恐れがあるからです。
↓
妻:無理。もうキツイ。
↓
あなた:なぜ、やり直せないんだ? こんなに反省しているのに!
↓
妻:あなたのそういうところが嫌なの!
妻との距離を詰めるのを焦ってはいけません。慎重に関係修復の段階を踏むべきです。ですので、次のようなことを伝えましょう。
僕にもう一度、君にふさわしい夫になるチャンスはあるかな?
いきなり復縁を望むより、徐々に段階を踏んだほうが妻もあなたを受け入れやすいです。まずはチャンスをもらい、あなたが本当に変わった姿を見せることで、妻はあなたを受け入れるでしょう。
ここまでお伝えした内容をすべて行ってきたが、それでも妻との関係を修復できない場合があります。この状態だと修復できる可能性は低いと言わざるを得ません。
ただし、まったく可能性はないわけではありません。「円満調停」を行えば、修復できる余地はあります。
流れを簡単にお伝えすると、最初に調停委員が、夫婦関係が悪化した原因などを夫、妻の両方から聞きとります。そして悪化の原因を解消するにはどうすれば良いのかを、調停委員のアドバイスも踏まえて、夫婦で模索します。
調停委員が、夫の妻との関係修復にかける熱意などをくみ取れば、妻に夫婦関係修復を試みるように説得する場合もあります。
第三者である調停委員から夫婦修復を勧められたことで、妻が応じたケースはあります。
あくまで円満調停を申し立てる段階は、妻との関係修復を何度も試みてきたが妻の態度が変わらない場合です。それなしに最初から円満調停を申し立てても、逆効果になる可能性が大。
なぜなら、自分で修復を試みない夫に、妻は絶望するからです。
※ 円満調停の申し立て方法などの詳細は、裁判所のホームページをご覧ください。
妻に出て行かれた夫が離婚危機を回避させ、妻に戻ってもらうために別居中すべきことを取り上げました。
ここでお伝えした適切な行動ができれば、妻との関係修復できる可能性はあります。そのためにもっとも大事なのはあなた自身が変わることです。
自分を変えずして妻の気持ちは変えられません。このことを肝に銘じてください。
それでは最後まで見ていただき、ありがとうございました。
妻から離婚を求められている。または離婚危機にある。このときの対応を間違えれば、夫婦関係の修復はおろか離婚が確定してしまいます。
離婚を回避させ、妻との関係を修復するための重大なポイントを取り上げています。
]]>
今このページを見ているあなたは、
「突然、妻から離婚を迫られている」
「妻が子供と出ていき、離婚調停を申し立てられた」
「妻に自分の存在を無視され、口さえきいてくれない」
「自分の過ちを猛省しているが妻が許してくれない」・・・等
まさに危機的な状況になっているが、「妻とは絶対に別れたくない!」との思いから、このページをご覧になっておられるのでしょう。
そうであれば今すぐに、奥さんとの離婚を回避する為の適切な行動を積極的にとる必要があります。
ここでは今ある離婚危機を脱して、奥さんの心を取り戻す為の最も適切な方法をお伝えします。
奥さんの心が、あなたから離れるのを必死で取戻そうとしているですから、あなたにとって奥さんは本当に大事な方なのだと思います。
その強い気持ちがあれば、離婚危機を回避することは可能です。
とはいえ、奥さんとの関係修復は容易ではありません。
特に、奥さんが家を出てしまった、離婚調停を申し立てられた状況なら、相当な覚悟を持って奥さんと向き合うことが必要。
女性は、一旦決意すれば揺るがないことが多いからです。
もちろんあなたは「妻の気持ちを取り戻せるならば、やれることは全てやる!」という気持ちをお持ちでしょう。
しかし多くの男性は、この離婚危機に対して間違った対処をし、取り返しの事態を招いてしまうのです。
たとえば、弁護士に相談してしまうのは、明らかに間違った対処です。
弁護士は、離婚の成立を目指すなら必要になることがありますが、離婚危機の回避には全く役に立ちません。
なぜなら、物事の進め方の全てを法律に沿って行うからです。
弁護士に離婚危機の回避をお願いすれば、次のような内容が載った通知書が奥さんの元へ送られてきます。
こんな無機質な文章を送られてきても、奥さんの心は何一つ動きませんし、むしろ火に油を注ぐ行為であり、より決意を固めてしまいます。
他には、夫婦関係カウンセラーのブログ等を見て、離婚回避の対処をする方も多いですが、これも大半は失敗で終わります。
なぜなら、そのブログ等の情報発信者が、あなたと同じ男性であったり、
夫から妻に対する離婚請求の回避方法を載せている内容がほとんどだからです。
何が問題かといえば、夫と離婚したい女性目線がほとんど反映されていないことです。
だから、離婚危機を回避する為の本質的なことが分からない結果、間違った行動を起こしてしまい、修復の可能性がゼロにしてしまうことに…。
そして、どれだけ考え抜いて離婚の選択をしたのか?
あなたは奥さんのこのような心が分からなければ、夫婦関係が修復する可能性は絶たれます。
つまり離婚危機を回避する為には、あなたの奥さんと同じ「女性の目線・心理」を理解した上での行動が不可欠なのです。
この事を知ったあなたは、「女性目線や心理を理解して行動したいと思うも、それが全く分からないので行動に移せない…」と思いますよね。
それが学べるマニュアルがあります。
このマニュアルは心理カウンセラーのゆりさんが作成したものです。
ゆりさんは、これまで妻から離婚請求された、または妻との関係が冷え込んで悩んでいる男性に向けて、
徹底的な女性目線でアドバイスを送り、離婚回避や、夫婦関係の修復を望む数多くの男性を救ってこられた方です。
他の夫婦カウンセラーを手掛ける方の多くは、関係修復も離婚もカウンセリングの対象にしている為、専門性が分散されてしまいます。
加えて、関係修復カウンセリングにおいても、夫と妻の両方の立場から行っているので、どうしてもアドバイスが抽象的になりがちに。
ですので、間違った解釈などをして行動してしまい、離婚危機をより一層に深刻な状態にしてしまうのです。
一方ゆりさんは、カウンセリングの対象を離婚危機に陥っている男性に特化している為、深い専門性と具体性があります。
だからこそ、妻との離婚回避や関係修復の数々のポイントはもちろん、取り返しのつかないNG言動も全て把握しているのです。
つまり、このマニュアルには妻からの離婚請求を回避する為の全ての知識が詰め込まれています。
※ 著作権保護の観点から塗り潰しています
奥さんに対する、あなたの真摯な気持ちを伝えたい時に、最も有効なのは手紙となります。
しかし、離婚を迫られている多くの男性は、無神経な内容を書き連ねてしまい、むしろ離婚を決定付けてしまうことに…。
このサンプルに載せられている11のポイントを押さえて書けば、そんな間違いは絶対に侵さずに、あなたの奥さんの心に、真摯な思いを正しく伝えることができるのです。
今後のあなたの行動をこのマニュアルに沿ってさえすれば、離婚危機を回避し、夫婦関係を修復できる可能性が大きく高まります。
少なくとも、絶対にしてはいけないNG行動をしていまい、奥さんのさらなる怒りを買い、修復の可能性がゼロになってしまうことは防げます。
奥さんとの関係が冷え切っている、または今まさに離婚危機の状態にあるであれば、今すぐ関係修復の為の適切な行動が必要です。
なぜなら女性は男性と比べて一般的に頑固。
時間が経てば経つほど、あなたに対する未練や情は減り決意は固まるからです。
あなたの奥さんが離婚の決意を本気で固めてしまったなら、何をしても手遅れになります。
しかし、奥さんの気持ちを理解できていない上で行動してしまうと、さらなる怒りと信頼の失墜を買い、直ちに離婚を確定させてしまいます。
それだけではなく、かけがえのない子供とも一生会えなくなる可能性も十分にあるのです。
ですので、あなたの奥さんが離婚の決意を本気で固めてしまう前に、今すぐに修復の為の適切な行動を起こすべきです。
あなたが奥さんの負った心の痛みを理解し、真摯に向き合うことができれば、奥さんはあなたともう一度やり直してくれます。
そして奥さんお子さんと笑顔で暮らせる幸せな日常を取り戻せるのです。
確かに、全て合わせて250ページ以上あるマニュアルを熟読し、実際にそれを行動に移すことは簡単ではありません。
しかし諦めてしまえば、その時点で全て終わりです。
この日常を取り戻せるのはあなたしかできません。
それでは奥さんの心があなたの元に戻りますように願っています。
]]>
養育費の未払いがずっと続いている。
元夫には何度も催促しているが、余裕がないという理由で全く応じてもらえない。
この状態が続くようであれば、子供の進学の機会を奪いかねない・・・
でも、養育費の支払いを拒否する相手に、どうすれば支払いに応じさせることができるか分からない・・・
このような苦悩を抱えるシングルマザーの方は、残念ながら多数おられます。
そこで今回は、未払いが続く養育費に対して、どのように請求すれば、相手に払わすことができるのかについて取り上げます。
加えて、現在の養育費の未払い率についてもお伝えしています。
養育費の未払いが、社会問題として取り上げられ続けられて長いですが、ようやく国も対策の強化に動きだしました。
そのことも踏まえてお伝えします。
私も養育費を元夫から、離婚後5年以上に渡り受け取っていますが、私のような家庭ははっきり言って少数派です。
世の多くのシングルマザーは、相手から養育費を受け取れていません。
多くのパターンは、最初こそ継続的な支払いがあっても途中で支払いが遅れ始め、最終的には途切れるというものです。
それでは実際に養育費の未払い率を平成28年度の厚生労働省の「全国ひとり親世帯等調査結果報告」よりお伝えします。
前提に、母親が親権者となったケースで養育費の取り決めを行った割合は、「42.9%」です。
このうち養育費の取り決めを文章で残した方が「73.3%」、口約束で済ませている方が「26.3%」となります。
そもそも養育費の取り決め事体をしていない方が半数以上ですが、多すぎるというのが率直な感想ですね。
相手が全く働かないから養育費を期待できない、といった事情がある場合は別として簡単に諦めすぎかな。
養育費をもらえずに不利益を受けるのは子供ですし、養育費の支払いは親の義務ですから、やっぱり請求すべきです。
話を戻しまして、養育費を取り決めた42.9%の方のその後の受け取り状況は次の通り。
過去に受け取ったことがある・・・15.5%
一度も受け取ったことがない・・・56.0%
つまり、養育費が未払いになる率は「71.5%」ということになります。
養育費は「生活保持義務」とされていて、お互いに同程度の生活レベルを確保しなければならない、という義務です。
そう謳われながら、現実は未払い率71.5%という散々たる状況。
この未払い率の高さと、シングルマザー家庭の貧困が社会問題化されていることで、ようやく対策がとられ始めました。
その1つが養育費の未払いを続ける相手に、刑事罰を科せられることが可能になる場合ができたことです。
これは改正民事執行法が法改正されたことにより、令和2年4月から可能となりました。
とはいえ、養育費の不払いを続ける相手に対し、直ちに刑事罰を科せることができるわけではありません。
刑事罰になる対象は、財産開示手続きに応じない、または虚偽の回答をした者となります。
処罰が課されるまでの簡単な流れをお伝えすると、
⇒強制執行によって養育費の回収を決行。
⇒強制執行したいが相手の財産が不明
⇒裁判所に財産開示手続きを申し立てる
⇒相手が財産開示手続きに応じない、嘘の報告
⇒6か月以上の懲役または50万円以下の罰金
以前から、財産開示手続きに応じない等の者に対する罰則はありましたが、30万円以下の「過料」(行政罰の一種)でした。
財産の開示を拒んでも前科はつかず、お金をとられるにしても最大30万円である。
その為、強制執行で財産の差し押さえをされるくらいなら、財産開示を拒むほうがいい、と考え応じないことも可能でした。
今回の法改正により、養育費の義務者が裁判所の財産開示に適切に応じないと、刑事罰に科せられ前科がついてしまう為、開示率が高まることが期待できます。
加えて、裁判所の調査権限も広げられ、給与債権や預貯金口座などに関して、以前と比べ容易に情報が得られやすなりました。
つまり、養育費の支払い義務者が虚偽の回答をしても、見破ることができる仕組みができたということです。
以上のことが可能になったことから、養育費の未払い率は多少なりとも下がるのではないかと予測できますね。
これをご覧頂いている方の中には、裁判所に財産開示手続きをを早速行いたいと考えられるかもしれません。
しかし、この手続きは強制執行が前提することになります。
よって、養育費の取り決めを“強制執行認諾約款”を付した公正証書に残している。
または「調停調書」、「判決書」など裁判所が作成した書類に残していることが必要です。
つまり、それ以外の私文書で養育費を取り決めていても、財産開示手続きを申し立てることはできないことに注意が必要です。
ですので、養育費の取り決めは強制執行が可能となる書類に残すことが、凄く重要になってきます。
なお、強制執行が可能な書類を残している方は、以前と比べ強制執行しやすい状況になりましたので、未払い養育費を回収しやすくなりました。
※公正証書の詳細は「離婚協議書を公正証書にすることで効力は絶大となります」で取り上げています。
次に未払いとなっている養育費を請求し、回収するまでの手段をお伝えします。
まずは離婚時に、養育費の取り決めをどのように残したのかで対応法も変わってきますが、そのケース的には次の4つとなります。
それでは個別に請求方法などをお伝えします。
養育費の取り決めを口約束にした場合、ハッキリ言って証拠がありません。
ですので、「あの時は月に4万円支払うって約束したじゃない!」と言っても、「養育費を払う約束はしていない。証拠はあるのか?」
このように相手にされないことがほとんどだと思います。
とはいえ、もしかすると未払いの請求をすることで、応じる可能性が全くないとは言えません。
ダメ元でも一度請求してみるべきです。
請求方法とすればLINEやメール、内容証明が挙げられます。
内容証明とは、手紙の一種で「いつ、誰が、誰に対して、どんな内容」を出したかを証明してくれるものです。
請求した結果、もし支払いに応じたのであれば、必ずその旨と今後の養育費について公正証書に残すことです。
相手が支払いを拒否した場合は、「養育費請求調停」を家庭裁判所に申し立てます。
養育費請求調停とは、調停委員という中立的第三者を挟んで、当事者が養育費の分担について話し合い、合意を目指す場です。
調停で相手が未払い分の養育費を払うことに応じたなら、回収することができます。
しかし、相手が拒否した場合は養育費を回収することはできずに、今後の養育費をどうするかについて話し合いを行います。
ここで養育費について合意できたのなら、未払い時には強制執行が可能な調停調書が作成されて、調停は成立する流れです。
養育費を公正証書ではない離婚協議書などの私文書で取り決めた場合についても、まずはLINEや内容証明などで請求します。
もし、支払いを拒否した場合は口約束のときと同じように、家庭裁判所に「養育費請求調停」を申し立てます。
話し合いをした結果、相手が未払い分の養育費を払うことに応じれば、回収することができます。
しかし、拒否した場合は審判に移行し、家庭裁判所が養育費について決定します。
その審判が不服であれば、異議申し立てをすることができます。
養育費の取り決めを公正証書に残した場合は、今までお伝えした請求方法に加えて、強制執行での一括請求も可能となります。
改めて強制執行とは何かといえば、裁判所の力で相手の財産を差し押さえ、そこから不払い分の養育費の回収を可能にするものです。
差し押さえ対象となる財産としては、給与や預貯金、不動産などとなります。
多くは給与からの差押えですが、養育費は基本的に給与の2分の1まで差押えできます。
そして一度強制執行すれば、将来の養育費も継続的に差押えが可能となります。
なお給与の差押えは、義務者の勤め先に通知されることになります。
ですので、未払い発生時点で、内容証明などで給与を差し押さえる旨を通知すれば、支払いに応じることも多くあります。
養育費の取り決めを調停調書、審判書、判決書などの裁判所の書類に残した場合は、当然ながら強制執行できます。
それに加えて、「履行勧告」と「履行命令」も可能となります。
履行勧告とは、簡潔にお伝えすると、権利者が裁判所に申し出することにより、裁判所が義務者に対して「養育費を払いなさい」等と勧告してくれるものです。
費用は掛かりません。
履行命令は、履行勧告より段階を上げたもので「〇〇日までに養育費を支払え」と裁判所が義務者に命令します。
この命令に対して正当な理由なく拒否した場合は、10万円以下の過料に処することも可能。
2つとも裁判所が関与しているので、支払いに応じることもあり、効果がある言えます。
強制執行は費用や手間が掛かりますし、最初から踏み切るのは少し乱暴な感じがあります。
よって、最初は内容証明や離婚勧告などで請求してから、それでも応じない場合、強制執行の手続きを行う流れが望ましいです。
養育費には時効があります。
たとえば「毎月の末日に4万円の養育費を支払う」といった内容を書面に残したときは“定期給付債権”となります。
定期給付金とは、基本権を元に具体的に発生する債権をいいます。
例とすれば、アパートを借りているなら、毎月払っている家賃がそれに該当します。
消滅時効に掛かる期間は次の2つとなります。
離婚協議書(公正証書)・・・5年
調停調書、審判書、判決書・・・10年
※養育費の時効の詳細は「養育費は時効だ!と主張されたら、この記事で対策して下さい」で取り上げています。
養育費の未払い請求を自分自身ではなく、専門家に対応してほしい考える方もいるでしょう。
その場合の相談先は「弁護士」か「行政書士」となります。
弁護士はどの場面でも相談や実際の実務を依頼できます。
しかし、行政書士は調停以降の段階では依頼できませんし、裁判外であっても、相談者に代わって相手と交渉することもできません。
あくまで書面を通じての未払い養育費の回収を目指すものです。
費用面はやはり弁護士は高額になりがちで、着手金15万円~、成功報酬として養育費の10%~20%が掛かるのが一般的です。
※未払い養育費の請求を弁護士に依頼することを考えている方は「ご紹介、理想かつ養育費問題に強い弁護士を無料で探してくれる案内所」も参考にしてください。
離婚した元夫とは、もう二度と関わりたくないと考える方も少なくはありません。
離婚に至った原因や、離婚成立までにひどく揉めた場合などは、このような気持ちになるのも仕方がないです。
そもそも自分で請求するのも大変だし、どうすればいいか分からない・・・
その場合は、弁護士に未払い養育費の回収を依頼することになりますが、その費用の捻出も厳しいということもあるでしょう。
どこでお金を借りるというも方法ですが、弁護士に依頼すれば必ず未払金が回収できるわけではありません。
なぜなら、相手が働いていない上に、何1つ財産を持っていなければ、空振りに終わるからです。
そうすれば安くはない着手金だけが無くなるだけで、養育費は1円も入ってきません
そもそも未払い金が100万円以下の場合は、費用倒れになる可能性が大きいです。
以上のようなことから、未払いの養育費を諦めてしまう方も多いと思います。
確かに、今まではそれで終わっていましたが、最近は子供の貧困問題に危惧した一般企業が、養育費未払いのサポート事業を展開しています。
具体的にお伝えすると、実質負担なしで最低でも12回分の養育費を保証するもの。
未払い状態の養育費をサポート会社が立て替えるサポートです。
養育費の取り決めを書面に残している方が利用が可能となります。
詳細は「養育費安心サポートなら滞っている養育費が手続だけで半額もらえる!」で取り上げています。
今回は養育費の未払いをテーマとして取り上げました。
令和になってから、養育費の未払い問題にようやく国が対策をとるようになってきました。
結果、以前より強制執行ができやすい状況となり、義務者の逃げ得を防ぎやすくなりました。
また、弁護士などの費用の捻出が厳しい方に向けての、一般企業の養育費保証サポートも始まっています。
以前と比べ、養育費未払い問題を解決できる可能性が高くなったと思います。
ですので、子供の為に諦めずに請求しましょう。
元夫からの養育費がずっと未払い状態が続いているが、どうすればいいか分からない・・・。
または弁護士に問題解決をお願いしたいけど、費用が用意できない・・・。
このような悩みをお持ちの方は、手続きするだけで実質無料にて、養育費の半額を受け取るサポートがあります。
詳しくは下のバナーからご確認ください。↓
]]>
離婚後の生活を安定させる為にも、養育費をきっちり相手から払わせたいと思うのは当然かと思います。
しかし、現実には養育費を継続的に受け取れている家庭の率は、約24%にしかすぎないのです。(平成28年度の厚生労働省調査)
ですから、養育費について何も対策を講じなければ、養育費を受け取れなくなる可能性が高いといえます。
そこで今回は、養育費を相手から継続的に払わせる方法についてもちろん。
それに加え、相手が失業などで養育費を払えなくなる場合に備えての対策についても取り上げます。
離婚時の養育費を取り決めている方は、必ず押さえるべき内容となっています。
なお既に離婚済で、離婚協議書などの書面で養育費の取り決めをしているにもかかわらず、相手が養育費を払わない。
その場合の対処法は「養育費安心サポートなら滞っている養育費が手続だけで半額もらえる!」をご覧ください。
このブログでは常々、離婚する際には子供の養育費を確保する為、必ず「離婚公正証書」を作成することが大事!
離婚公正証書を作成するかしないかで、離婚後の安心感が全く違うということをお伝えしています。
普通の離婚協議書では、いざ養育費の支払いが止まった際、強制執行をするには1から裁判を起こす必要があります。
一方、離婚公正証書は、すぐに養育費の強制執行を申し立てることが可能です。
ちなみに強制執行を行うには、公正証書に「強制執行認諾約款」の条項に入っていることが必須となります。
※離婚公正証書の詳細は「離婚協議書を公正証書にすることで効力は絶大となります」で取り上げています。
強制執行をすると、養育費の支払い者がサラリーマンであれば、給与から自動的に養育費が天引きされ、こちらに入ってきます。
しかも一度強制執行の申し立てをすれば、こちらが取り下げをしない限り、原則その効力はずっと続きます。
たとえば、子供が20歳になるまで養育費を支払ってもらう取り決めをしていれば、子供が20歳になるまでその効力は続くのです。
養育費の支払いが滞るたびに、強制執行をする必要はありません。
以上のように、離婚公正証書は養育費を確保する方法としては最も適しています。
「それじゃ離婚公正証書を作成すれば、子供が自立するまで養育費は100%安心ね」と思われるか方もおられるでしょう。
確かに、多くの場合はそうですが、残念ながら絶対ではありません。
公正証書にしていても、養育費を確保する事ができないケースがあります。
実際に離婚公正証書を作成しても、後に不払いになる率は45%もあるのです。(平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告より)
どのようなケースで不払いになるかと言えば、養育費の支払い義務者がお金などの財産をもっていない場合が1つです。
財産がないと無い袖は振れないので、養育費を回収することができません。
たとえば、離婚した元夫は借金だらけ。
また転職の回数も多く、勤めても長続きせずに、すぐ会社を辞めてしまう為に安定した収入がない。
だから養育費を支払うお金が捻出できずに、何カ月も滞っている。
それに加え、借金返済の為に家や土地の不動産、自家用車を売却し、他にめぼしい財産は何もない。
このような相手に養育費の強制執行をかけたとしても、対象になる財産が何もありません。
何もないところに強制執行をかけても、やっぱり養育費は回収ができないので不発に終わります。
このように強制執行を成功させるには、相手に安定した収入や財産があることが大前提です。
相手にそれがあるか否かで、公正証書は養育費確保の為の無敵の書面となるか、それともタダの書面になるか、大きく分かれます。
この問題は何も、相手がきちんと働かない場合だけのことではありません。
相手がきちんと働く人間であっても、次のようなこともあり得ます。
養育費の支払い義務者の勤めている会社が突然倒産した。
だから収入がなくなり養育費が払えない。
このような状況になるリスクは誰しも当然あります。
たとえ相手が大企業に勤めていても、他の会社との合併や外資系の大手企業に買収されるなどケースもあります。
その際は既存の人員に対し、リストラが行われる事はよくあることです。
ですので、相手が大企業に勤めているから絶対に安心!ということはありません。
養育費の支払い義務者である相手側が、働いても長続きしない、または勤め先の業績が悪く失業する恐れがある、
などの不安要素にはどう対策すればいいでしょうか?
ある文面を盛り込むことで、より保証が高い「離婚公正証書」にバージョンアップさせる事ができます。
その文面とは「相手が養育費を支払わない時は、他人に支払ってもらう」との内容を約束するものです。
相手に収入や財産が無ければ、養育費を回収しようとしてもできない。
だったらその代わり、義務者以外の財産を持っている人に養育費を払ってもらうということです。
しかし、養育費とは親子関係から発生する扶養義務ですから、子供の父母以外は養育費を支払う必要なんてありません。
そんな養育費を、子供の実親以外に支払ってもらうことができるのでしょうか?
答えは可能。
その方法とは、養育費の支払いに「保証人」を付けることです。
「保証人」という言葉は、身近なところでは賃貸マンションなどを借りる時によく聞かれるかと思います。
養育費の保証人とは、どのような制度かといえば、相手からの養育費の支払いがストップした。
そして、本人が催促しても相手が養育費を払えない場合には、代わりに「保証人」が養育費を支払う制度です。
また、保証人に対しても強制執行をかけることができます。
本来なら、相手から養育費の支払いが止まり、回収しようと強制執行をかけても、資力がない相手なら空振りに終わる為に、これ以上は手を打てませんでした。
ですが「保証人」をつけることで、相手にお金がなく養育費を支払えない場合は、保証人に養育費を請求することができるのです。
その上、保証人が支払いを拒めば、保証人の財産に強制執行をかけ、未払い分の養育費を回収することも可能になります。
養育費の支払い義務者が職を転々とする、金遣いが荒くすぐに借金する、勤め先の業績が悪く倒産しそう・・・etc
これらのように、相手からの養育費の支払いが期待できない、もしくは将来不安があるのなら、是非とも保証人をつけたいところです。
しかし、先ほどもお伝えした通り、子供の実の父母以外は養育費を支払う義務なんてありません。
ですので、養育費の保証人として、誰かに法律で強制的に付けさすことは不可能です。
養育費の保証人を付けたいのなら、保証人を引き受けてくれそうな人を探す必要があります。
そして、その人に保証人になってもらう同意を得なければならないのです。
「何の得にもならないのに、養育費の保証人になってくれる人なんてどこにいるのよ!」
多くの方はこのように感じられたかと思われます。
確かに、こんな損な役回りを、誰かれ構わずに見つけようとしても、おそらく永遠に見つからないでしょう。
それでは、保証人を引き受けてもらえる可能性があるのは、誰でしょうか?
最も可能性があるのは、養育費の支払い義務者の「両親」です。
離婚するとなっても、祖父母にとって「孫」は可愛いと思うことが多いようです。
実際に養育費の保証人は、相手側の両親がなっているケースが大方です。
しかし、これまで相手側の両親と仲が悪かったのであれば、保証人になってもらうのは難しいかもしれません。
それどころか保証人を頼むことで、子供の親権は渡さないと親権争いが勃発する可能性もあるので、そこは注意が必要です。
養育費の支払い義務者の両親の以外に、保証人になってくれる可能性がある人は、義務者の兄弟などがあげられます。
やはり可能性があるのは、養育費の支払い義務者側の身内の人間です。
それ以外は不可能に近いですので、保証人を付けたいなら「両親」「兄弟」の順でお願いすることになります。
相手が養育費の取り決めを公正証書にすることはおろか、離婚協議書などの書面に残すことさえ拒否する場合があります。
たとえば「離婚しても俺の子供には変わりはない。その子供に養育費を支払うのは当然の責任だから安心してくれ」
このように上手いこと言って、養育費の取り決めを口約束で済ませようとするのです。
しかし、養育費を口約束で済ませると、最初こそ払われることがあっても、そのうち必ず不払いになると思っていいです。
実際、養育費の取り決めを書面化にしていない方の97%が養育費を受け取れていません。(平成28年度全国ひとり親世等調査結果より)
ですので、相手に養育費を払わす為には、やはり書面で取り決めを残す必要があるのです。
とはいえ、相手が断固して書面化を拒否する場合はどうすべきか?
その場合は家庭裁判所に「離婚調停」の申し立てを行います。
既に離婚が成立している場合は「養育費請求調停」を申し立てます。
法律上、養育費の支払いは、親として当然の義務として考えられています。
よって、調停の立会人である調停委員からは、相手に対して養育費を支払うように説得してくれます。
相手が養育費を支払うことに合意すれば、調停は成立となり、養育費の取り決めは「調停調書」という書面に残されます。
調停調書は離婚公正証書と同様に、相手からの養育費が滞っている場合は強制執行をすることが可能です。
もし、相手が調停委員の説得を無視して拒否する場合は、審判により裁判所が相手方の同意がなくても、養育費を決定してくれます。
※離婚調停の詳細は「協議離婚ができない場合の次のステップ離婚調停を分かり易く解説」で取り上げています。
今回は養育費を相手から継続的に払わせる方法の最善策と、相手が失業等で養育費を払えない場合を想定した対策について、主に取り上げました。
安心して養育費を受け取るには離婚公正証書の作成は必須です。
それにプラスして保証人を付けることができれば、離婚後の養育費は安心できるかと思います。
保証人になってもらうことは、そう簡単なことではありません。
しかし、養育費が止まることで生活が苦しくなって、子供に不憫な思いをさせない為にも、保証人の依頼することの検討は必要です。
それでは、最後までご覧を頂きありがとうございました。
まいみらいがお伝えしました。
------------------------------------------
私は夫の不倫が原因で離婚し、今は離婚を専門に扱う法務事務所に勤めながら、子供と一緒に平穏無事に幸せな毎日を過ごしています。
離婚する前は本当に精神的に辛く大変でした。
私は婚姻中パートしかしておらず、社会経験があまり無かったので、離婚後の生活に対して不安だらけでしたし、もちろん離婚の知識なんて全くありませんでした。
そんな私でも、経済的には決して裕福ではありませんが、充実した日々を送っています。今に至る経緯を私の自己紹介と共に、下のリンクの記事でお伝えしています。
離婚協議書や公正証書の作成を専門家に依頼するにおいて、次のような悩みや考えをお持ちではないでしょうか?
このような希望を満たしてくれる弁護士などの専門家を「無料」で探してもらえる相談所があります。
理想かつ離婚に強い弁護士などの専門家をお探しの方は、詳細を下のオレンジ色のボタンからご覧ください。↓
]]>
離婚を考えているが、今後の人生の行方を大きく左右する決断である為、慎重に判断したい。
そう考えている方が決断するにあたり、特に気になることは「離婚のメリットとデメリット」ではないでしょうか。
ということで今回は、離婚のメリットとデメリットについて取り上げます。
離婚のメリットとデメリットを詳しく知り、また比較検討などすることで、離婚するか否かの判断がしやすくなります。
なお、ここでは主に妻側である女性の観点からお伝えしています。
夫との離婚で悩んでいる方は、頭の中を整理する為にも確認が必要です。
まず離婚のメリットについてお伝えしますね。
夫から解放されることで得られることに関連したことが多くなっています。
それでは個別に詳細を取り上げます。
夫と離婚したいと考えるのですから、夫に問題があって、一緒にいることが苦痛だという方が多いでしょう。
特に夫からDVを振るわれている、強度のモラハラをされている方は顕著だと思います。
夫の顔色ばかりを伺ったり、夫の言動に苦痛を感じたり、恐怖する毎日が、離婚することで解放される事が最大のメリットと言えます。
夫にDVやモラハラはないが、性格の不一致などが離婚したい原因でも、離婚することにより我慢やストレスから解放されます。
また夫と不仲であろうと、それが知られないように知人や職場関係の人間の前では、嫌々でも仲の良い姿を取り繕う必要がありました。
仮面夫婦を演じる度にあった苦痛や嫌悪感もようやくサヨナラでき、気持ちもスッキリすることができるのです。
まさに人生をやり直せる、第2の人生のスタートが切れることが最大のメリットといえます。
なお私も、不倫を認めない、自分の過ちを全く反省しない、そのことが原因で別居しても、私や息子に無関心な夫に対し、極度のストレスを抱えていました。
調停離婚が成立したときは、このストレスから解放できる喜びで一杯でした。
夫からDVやモラハラを受け続けることで、体調を崩したり、精神的に支障をきたす方がいます。
たとえば、私の場合ですが、夫の不倫が発覚してからは、本当に苦痛な日々でした。
食事があまり喉を通らず体重がどんどん減ってき、風邪をひくなど体調を崩すことが多かったです。
他には、夫からモラハラのせいで徐々に心が蝕まれ、軽いうつ病になった、等といった被害を受ける方も珍しくありません。
離婚すれば、その原因元である夫との関係は切れる為、悪化していた心身を回復させることができます。
実際に、私もそうでした。
少なくても、婚姻中以上の悪化は抑えることができるでしょう。
心身が回復することで、本来の自分がようやく取り戻せることができました。
婚姻中は、家事育児またはパートの仕事などで追われ、夫が仕事から戻れば、夫との世話とやりとりで全く自分の時間がありません。
離婚すれば、一人で家事育児をこなす事になりますが、夫は家事育児にほとんど関与しないことが多く、大きくは変わりがありません。
よって、夫がいなくなった分、婚姻中は夫に取られていた時間が、自分の為に使える時間へ変えることができます。
婚姻中にはできなかった、新しいことへチャレンジすることも可能です。
私も勉強の時間を作ることができ、行政書士の資格を取得することができました。
婚姻中は家庭に関することを、自分の考えだけで進めることができず、夫婦が合意の上で進める必要がありました。
相手がモラハラ夫であれば、妻の意見は全て否定され、全て夫の考えで決められるということも・・・。
お金に関しても、夫が家庭に入れる生活費は日々を暮らすのにギリギリの額しか入れず、残りは全て夫が管理する。
ひどい場合は、夫がギャンブルなどで借金を繰りかえす、または浪費癖があり、妻がどれだけ働いても湯水のように浪費される。
離婚をすれば、責任は全て自分にはなりますが、これら物事やお金の使い方の全てを自分で決めることができます。
婚姻中に夫以外の異性と交際すれば、不倫とされてしまいますが、離婚すれば当然ですが独身に戻るので、恋愛は自由となります。
私のように結婚は二度としないと思う方もいれば、今度こそ自分を大事にしてくれる男性と再婚したい、と思う方もいるでしょう。
基本的に、最初は再婚なんて考えられないと思う方が多いですが、時が経つと次第にまたロマンスがあり、再婚する方も多いです。
離婚をして子供と一緒に暮らすとなると、母親と子供だけの生活です。
そうなると、当然ながら子供との繋がりが以前より深くなりますので、信頼関係が強固なものに。
子供にせよ、頼れるのは母親だけですし、「自分が母親をフォローしていかないと」という意識も出てきます。
離婚をすると、子供との信頼関係が深まることがよくあります。
こういったことも離婚のメリットといえるでしょう。
デメリットの欄で詳しくお伝えしますが、子供の為には基本的に離婚を避けた方が良いです。
しかし、夫がいつも妻や子供にDVを振るったり、極度のモラハラをしてくるのであれば、離婚した方が子供の為になります。
妻に対して常にDV振う、極度のモラハラを行う夫を子供が見ることで、子供も夫と同じ言動をする大人になる可能性があります。
または妻や子供自身がDV等を振るわれることで、大きな精神的ショックを受け、心に病や闇を抱えてしまうことも。
よって、夫に大きな問題がある場合は、離婚したほうが子供を救えることができます。
また、DVやモラハラという事情がなくても、仲の悪い両親を見続けて育つ子供は不幸です。
離婚することで、両親の不穏な空気を子供に晒さなくてすむようになるのも、大きなメリットです。
次に離婚がもたらすデメリットやリスクですが、やはり経済的な面や子供に関することが主なものとなります。
それでは、こちらも個別に詳細を取り上げます。
婚姻中の女性は家事や育児を主に担う為、働いてもパート程度の方が多いでしょう。
ですので、仕事のキャリアという点ではブランクがある為、離婚後に正社員の仕事に就くことはなかなか難しいのが現状です。
また子供が幼い場合は何かと手が掛かる為、パートに出るとしても長時間の労働は難しく、勤務が可能な時間も限られてきます。
こういった背景から、平成28年に国が調査したシングルマザーの年間収入は児童扶養手当など補助も全て含め「243万円」です。
夫の年収が高かった場合は、現状の生活を続けられずに、生活水準が落ちるのは必須です。
なかには平均年収を大きく下回り、最低限の生活水準の確保が出来ない貧困家庭も年々増え続けていて、社会問題化しています。
以上のことから、婚姻中から正社員などで一定の収入がある場合以外は、離婚すれば生活レベルが下がることは仕方ありません。
※シングルマザーの平均月収や生活費の内訳などについては「離婚後の生活費を安定的に得る為に押さえておくべき3つのこと」で取り上げています。
子供が健全に成長する為には、両親の一方に大きな問題がなければ、両親が揃っている方が望ましい事には間違いありません。
離婚は子供からすれば、父と母そして子供で構成されていた「家庭の構造」を一部失うことになる為、大きな不安や寂しさを感じるのです。
それと同時に、両親の一方がいない現実に心を痛めるのです。
また場合によっては、名字や校区が変わったり、婚姻時より経済的に苦しくなるので、子供のやりたいことや欲しいものを我慢させることも、時には必要となります。
これらのことが要因となり、子供に次のような悪影響を及ぼす恐れがあります。
もちろん、両親が離婚しても何ら問題なく、健全に育つ子供も多くいますが、これらのような悪影響が出る子供も一定数いるのも現実です。
※離婚が子供に及ぼす影響についての詳細は「離婚が子供に与える影響【子供の心理に着目】必ずご確認ください」で取り上げています。
婚姻中に夫が全く育児をしていない場合は、離婚後も特に大きな変化がないので問題はありません。
しかし、子供の世話や塾や習い事の送迎など育児の一部を担っていた場合は、これからはワンオペになるので負担が増えます。
また子供が病気をすれば、今までは夫に看病してもらうことも可能でしたが、これからは自ずと欠勤しなければなりません。
子供の世話を実家に任せることもできますが、両親も働いている場合などは毎回というわけにはいきません。
子供が自立するまでは一緒に暮らすことになるので、孤独感もなく、もし自分が急病で倒れたとしても子供が対応してくれることもあるでしょう。
しかし、子供が自立して親元を離れた場合は、再婚をしていなければ1人だけです。
家のなかでは誰も話し相手がいなくて、孤独を感じることも。
もし、病気を患い身体が思い通りに動かなると、生活がままならないリスクがあります。
私はこのことが最も不安ですね。
離婚後に何かトラブルなどが発生した際、周りから「やっぱり、あの人に問題があるから離婚したんじゃない?」
等の陰口を叩かれることもあります。
何かにつけて離婚したことを結び付けつけられ、不快な思いをしなければなりません。
また時には、自分自身も「離婚してしまったから、こんな事態に・・・」と自分を責めることも。
このようなことは子供にも及び、子供が傷つくこともあります。
周りに離婚を報告する場面がどうしても出てきます。
たとえば、婚姻中から仕事をしていた場合、仕事場の事務の方などに、離婚した事実を伝えないといけません。
手続き上の必要があり、隠すことはできない事が多いです。
そのことから、離婚したことを仕事場の人間でウワサにされることもあり、嫌な思いをするかもしれません。
また銀行などのお堅い系の仕事をしている場合は、離婚したことがマイナスに評価され、出世に響くこともあります。
他には、自分の両親はもちろん、親友などにも離婚を伝える必要があります。
結婚の際は凄く祝福してくれたのに、このような状況となって申し訳ない気持ちに私はなりました・・・
何らかのやむを得ない事情があり、子供の親権を夫が持ち、子供とは離れ離れに暮らす状況となったとします。
当然ながら、母親とすれば定期的に子供に会い、子供の成長を身近で見たいと思うでしょう。
しかし、離婚後に離れて暮らす側の親と子供が面会をできない、という事態が多く発生しています。(特に父親が子供に会えないケースが多い)
理由の多くは、子供と一緒に暮らす側の親が、子供と会わすことを嫌がり拒否する為です。
離婚という結末を迎えた夫婦は、多かれ少なかれお互いに憎しみを持っています。
その反発心から「あんな奴に子供を会わせてたまるか!」といった考えになり、子供を会わせないのです
約束した面会交流の取り決めが守られなくても、法律の力で無理やり子供を連れてくることができない為、どうしようもありません。
※面会交流の詳細は「面会交流のルール作りをする上で必ず押さえておきたいポイント」で取り上げています。
ここまでは、離婚がもたらすメリットとデメリットについて取り上げました。
ここからはそれらを踏まえた上で、離婚するか否かの判断をする際に、さらに押さえるべきポイントをお伝えします。
ひとつ目は「本当に離婚するしかないのかを考える」ことです。
お伝えした通り、夫のDVやモラハラがひどい場合なら、妻や子供の心身に支障をきたす為、離婚を決断すべきだと思います。
特に極度のDVを受けている場合は命の危険があるので、今すぐにでも逃げ出さなければ、取り返しがつかない事態になります。
しかし、単なる性格の不一致や不仲、夫の一度きりの不倫などが原因で離婚を考えているのなら、一度立ち止まってみましょう。
デメリットの欄でお伝えした通り、シングルマザーは金銭的な面で苦しくなることが大半です。
且つ、離婚が子供に及ぼす影響は大きく、健全な成長を阻害する恐れがあります。
離婚することに責任が一切無い子供に、迷惑を掛けることは絶対に避けなければなりません。
これらを考慮すると、離婚のメリットを差し引ても、離婚をしないのが何よりだと思います。
離婚をしないとしても、今の状態のままでいい訳ではありません。
なぜなら、夫婦がずっとギクシャクしている関係のままだと、こちらは離婚する気がなくても、相手が嫌気をさして離婚を決意するかもしれません。
妻も現状を不満に思っているのですから、このままでは精神的に苦痛な日々が続くことになります。
両親の不仲を見せ続けられる子供は悲惨であり、このことで人格形成に悪影響を及ぼす恐れが十分にあります。
ですので、夫婦関係の修復を目指すことが必要です。
お互い不仲になったのは、何も全て夫だけの責任ではないはずです。
一方が100%正しいなんてことは無く、こちらにも多かれ少なかれ不仲になった原因があるはずです。
その点も踏まえ、こちらから歩み寄ってみましょう。
夫婦間の修復ができたなら最善の結果ですし、もし不可能と判断したなら、その時により良い離婚する為に行動すればいいのです。
なお、夫婦関係の修復方法ついての詳細は「これが、夫婦関係を修復させる方法となります」で取り上げています。
夫に大きな問題があるし、離婚のメリットに大いに魅力を感じる。
または、夫婦の修復を試みてみたが、隔たりは埋まらなかった為、離婚を決意したとします。
その際に必ずやるべきことがあります。
それは「離婚後の生活の具体的な計画を練る事」です。
もしかすると離婚後は実家に帰って、ある程度働いてお金を稼げれば、児童扶養手当や夫の養育費があるので、生活は何とかなると思っていませんか?
その考えは大変危険です。
児童扶養手当は実家に住んだり、夫からの養育費を受け取ると、減額されて支給されてしまいます。
また夫からの養育費を子供が自立する迄、継続的に受け取れている家庭は少数で20%程度しかありません。
離婚公正証書で養育費の取り決めをすれば、不払いになる可能性を大いに下げることができますが、100%ではありません。
なぜなら、夫の会社が倒産したり、急に大病を患う可能性があり、そのケースにおいてまで公正証書はカバーする力はないからです。
よって、夫からの養育費は計算に入れるのは問題があります。
加えて、子供が幼いときはそれほどお金はかかりませんが、大きくなるにつれ教育費は増え続けます。
これらのことを考慮すると「何とかなるさ」の精神で離婚すれば、離婚して数年すればお金に困り、貧困に陥る事態になりかねません。
その為にも、離婚後の生活の具体的な計画を立てるべきです。
もし、離婚後の生活が全く成り立たないなどの予測が立ったなら、離婚する時期はしばらく待って、その間にお金を貯める。
または収入が良い仕事に就く為に、資格の取得をする等の対策し、ある程度の見通しがついた時点で離婚するにしましょう。
なお離婚後の生活の具体的な計画を立てる方法などは、次の2つの記事で取り上げています。
「専業主婦が離婚しても貧困にならず幸せに暮らす為の方法を徹底解説!」
「シングルマザーになる適切な準備をチェック!必ず押さえるべき4大準備」
離婚を決意したなら、財産分与の対策に備えて、家庭にどれくらいの財産があるのかをしっかり把握する必要があります。
当然ながら、自分が管理している財産は一目瞭然でしょう。
しかし、夫が単独で管理している預貯金や、株などの共有財産については、把握していない事が多いでしょう。
それぞれ所有する共有財産は、離婚をすれば夫婦どちらの名義に関係なく、50%の割合にて双方で分け合うのが財産分与の原則です。
ところが離婚するとなると、相手が管理している財産を分与したくない為、隠してしまう可能性があります。
財産を隠されてしまえば、相手名義の財産を探し出すのは困難なので、大損をすることになります。
ですので、離婚したい旨を相手に伝える前に、相手がどれだけの財産を持っているかを調査し、記録するようにしましょう。
なお財産分与の詳細は「離婚時の財産分与の対策はこれを読んでガッチリ確保」で取り上げています。
夫に不倫やDVなどの有責性があるなら、、離婚時に慰謝料を支払ってもらう為に、その証拠を取るようにしましょう。
証拠がなければ、相手は自分の有責行為を認めず、慰謝料の支払いを拒否してくる可能性が高いです。
ですので、離婚するか否かに関わらず、夫の有責行為についての証拠を些細なものでもいいので、全て取るようにしてください。
なお、相手による有責行為の証拠については「離婚の慰謝料の相場と相場以上の額を獲得する為に知っておくべきこと」で取り上げています。
今回は離婚のメリットとデメリットについて取り上げました。
離婚のメリットは色々ありますが、やはり問題ある夫から解放され、自由になれることが最大のメリットでしょう。
一方、デメリットについても色々ありますが、離婚後の経済状況が苦しくなる事が多いことや、離婚が子供に与える影響が大きいことがネックとなります。
これらを考慮すると、単に夫と不仲程度であるなら、まずは夫婦関係の修復を目指してみてからでも遅くないでしょう。
そしてメリットとデメリットを比較した上で、やはり夫に問題がありすぎて、離婚するメリットが大きいと判断した場合は、
離婚後の生活に見通しをつける事と、財産分与や慰謝料についての事前対策をしっかりと講じることが重要です。
それでは最後までご覧を頂きありがとうございました!
まいみらいがお伝えしました。
------------------------------------------
私は夫の不倫が原因で離婚し、今は離婚を専門に扱う法務事務所に勤めながら、子供と一緒に平穏無事に幸せな毎日を過ごしています。
離婚する前は本当に精神的に辛く大変でした。
私は婚姻中パートしかしておらず、社会経験があまり無かったので、離婚後の生活に対して不安だらけでしたし、もちろん離婚の知識なんて全くありませんでした。
そんな私でも、経済的には決して裕福ではありませんが、充実した日々を送っています。今に至る経緯を私の自己紹介と共に、下のリンクの記事でお伝えしています。
いつも夫婦喧嘩をする位に悪くなった夫婦関係を変えるには、相手次第だと思いがちですが、実際はそうではありません。
あなた自身の行動次第で夫や妻の考えを変えることができます。
そのことについて詳しく取り上げています。
夫婦関係の修復の仕方で悩んでいる方は下のオレンジ色のボタンよりご覧ください。↓
]]>