慰謝料 分割 離婚

シングルマザーによる離婚講座

離婚を専門に扱う某法務事務所に勤める1児のシングルマザーが、離婚に関する役立つ知識を発信します。

離婚の慰謝料を分割で受け取るのに、特別な対策はしないのですか?

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離婚する原因は相手にあるとして、慰謝料を請求した。

 

相手は慰謝料の支払いに応じているが、一括で払う余裕がなく、分割でしか払えない。

 

でも分割となると、相手が本当に、全額きっちり払ってもらえるか不安ですよね?(((;゚Д゚)))

 

ということで今回は、慰謝料の分割払いになった際、きっちり全額回収するにはどうすればいいかを取り上げていきますね。

 

離婚の慰謝料請求する方は、ぜひ知っておいてほしい内容ですので、ご覧ください。

 

 

 

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慰謝料は一括で受取るのが理想

婚姻中、相手の有責な行為が原因で離婚に至った場合は、離婚の慰謝料を請求することができます。

 

有責な行為とは次のような行為です。

 

  • 不貞行為(不倫)
  • 悪意の遺棄
  • 暴力行為
  • 生活費の不払い
  • セックスレス・・・など

 

慰謝料はできるだけ離婚時に一括で支払ってもらうのが理想です。

 

なぜなら分割払いは、何をきっかけに相手からの支払いが滞るか分からないので、一括のほうが安心です。

 

しかし、相手にまとまったお金が無い場合は、分割にて支払ってもらうしかありません。

 

 

分割払いを避けたほうが無難なケースと対処法

分割払いにしても、相手が働かない、仕事が長続きしない、などの理由で、継続的な慰謝料の支払いが期待できない場合があります。

 

このような時は、その分を財産分与で調整します。

 

具体例としては、分与割合は通常「2分の1」のところ「3分の2」など多めの割合にて設定することです。

 

または、慰謝料を減額させてでも、相手が一括で払える額を払ってもらう方が無難です。

 

 

 

分割で受けるなら必ず作成しておくべき書類

離婚後、相手に継続的な収入が期待できる場合は、分割でも構いません。

 

しかし、その際は慰謝料を分割で支払うという約束を、書面に残す必要があります。

 

書面で一番安心できるのは「離婚公正証書」に残すことです。

 

もし、途中で慰謝料の不払いがあっても「強制執行認諾約款」が入った離婚公正証書さえあれば、相手の財産に強制執行することが可能です。

 

その結果、不払いになっていた慰謝料を回収することができます。

 

離婚公正証書の詳細については「離婚協議書を公正証書にすることで効力は絶大となります」をご覧ください。

 

 

普通の離婚協議書では駄目なの?

公正証書ではない、単なる離婚協議書だと、すぐに強制執行をすることはできません。

 

強制執行を可能にするには、離婚協議書を基に訴訟を提起し、勝訴判決を得なければなりません。

 

それに相手が離婚協議書の存在や内容自体を争えば、場合によっては慰謝料が認められないこともあります。

 

離婚公正証書だと、訴訟手続きなしに強制執行が可能ですし、公正証書の内容や存在が否定されることはありません。

 

 

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期限の利益喪失約款を盛り込むこと
離婚公正証書には、単に分割で支払う約束を載せただけでは意味がありません。

 

強制執行を可能にするには、次のような内容の詳細を載せる必要があります

 

  • 慰謝料の総額
  • 毎月の支払額
  • 返済期限
  • 返済回数
  • 強制執行認諾約款・・・など

 

これらの内容が曖昧だと裁判所は決定を出してくれず、強制執行できないこともありますので、詳細に載せましょう。

 

分割に関する内容を詳細に載せるのは必要最低限であり、履行確保の為にさらに載せるべきことがあります。

 

それは「期限の利益喪失約款」をつけることです。

 

 

期限の利益喪失約款とは

「期限の利益喪失約款」とは、分割払いが1回でも滞れば、その時点で不払い分と全残額を請求できる約束です。

 

たとえば、慰謝料の総額が100万円で、それを毎月末日に10万円ずつ支払う約束をしたが、2回目の支払いで滞ったとします。

 

この滞った時点で、2回目の支払い分である10万円はもちろん、残り18回分の180万円についても支払いを求めることできます。

 

期限の利益喪失約款を入れておくことは、強制執行の手続き面でもメリットがあります。

 

期限の利益喪失約款がない場合は、いざ強制執行をしようとしても、分割払いの支払い日ごとに強制執行の手続きが必要となります。

 

このことは、時間的にも費用的にも負担が大きく、現実的ではありません。

 

期限の利益喪失約款さえいれておけば、一度の手続きで済みます。

 

このように「期限の利益喪失約款」を入れるのと入れないのでは、強制執行手続きの際に大きな差が出ます。

 

なお、「期限の利益喪失約款」は慰謝料の分割払い以外にも、財産分与の分割払いの場合も盛り込むことをお勧めいたします。

 

 

不測の事態も想定して内容を詰めよう

期限の利益喪失約款を入れた離婚公正証書を作しても、慰謝料全額を100%回収できるかは分かりません。

 

慰謝料分割の取り決め時は、確かに継続的な支払いが見込める状況であった。

 

しかし、その後に相手が大病を患い、働けなくなり、収入が途絶え、支払いが出来なくなった。

 

このような事態になれば回収は困難です。

 

ですので、このようなリスクを軽減するためにも、次のようなことを相手と交渉しましょう。

 

  • 初回の支払い額をできるだけ多くもらう
  • 分割する回数はできるだけ少なくする
  • 分割払いのスパンは最低でも月単位とする

 

細かいようですが、このような点をきっちり詰めておくことが、あなたの慰謝料を守ることにつながります。

 

 

 

「離婚の慰謝料を分割で受け取るのに、特別な対策はしないのですか?」まとめ

今回は慰謝料の分割払いについて取り上げました。

 

慰謝料をきっちり回収することは、離婚後のあなたの生活を安定させる為には重要です。

 

その為には離婚公正証書を作成することは必須です。

 

そのうえで、今回取り上げたことを参考にしていただき、慰謝料全額をきっちり受け取って頂ければと思います。



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